水色ダイヤで爽やかに
早いもので新年になって1月も半ば過ぎました。
この冬も暖冬と言われてますが、本格的に寒くなってきたように思います。
大阪市内でも最低気温が0℃を下回る日もありますね(>_<)
今回ご紹介するお客様が手作りしていただいた結婚指輪のデザインは
少しだけ緩やかにV字型に歪んだデザインです。
歪んだ形の指輪を作るには歪み幅分の広さのワックスを切り出し、余分な部分を削ってV字型に削りだして作ります。
結婚指輪を形で大きく分けると、ストレート、V字型、S字型がベースになっていることが多いです。
それ以外の形を作ることが出来ますが、ワックス自体を歪めることが出来ないので全て削りだして作ります。
ワックスを削って作れる形であればどのような形でも鋳造で貴金属に仕上げることが出来ます。
ワックス作業は彫金専用の作業机の上で行います。
V字型の歪み幅分の広さで切り取りますので少し広めに切ります。
切り始めから切り終わりまでの上から下まで同じ体制で一気に切るのは難しく、少し切り込んだらちょっとだけ回して切り込んでいき、
全周をくるくる回しながら全体をワックスの中心に向かって切ります。
切る作業でワックスを固定する場所は、自分のやりやすい場所、体制で行っていただきます。
平らな机の上でもよいですし、今回のお客様の場合は、スリ板と言われる板を固定する金具を使ってワックスを固定していただきました。
お二人とも金具を使って固定していますが、金具の前と後ろで固定する場所が違うようです。
立ち上がって切る方もいらっしゃるので自由です(^^)
切り取ったワックスはヤスリを使って形を削りだしていくのですが、
内側を削ってサイズを広げる道具はリーマーという道具を使います。
リーマーとは穴などを広げる道具で、使うのが初めての方がほとんどです。
お客様が手に持っている棒のような物がリーマーです。
ワックスの中心の穴に差し込んでグルグル回すと内側が削れて穴が大きくなり、指のサイズに合わせることが出来ます。
色々な道具や工具を使って数時間後に結婚指輪のワックス原型が完成いたしました!
そして完成した手作り結婚指輪がこちらです
トップ部分が緩やかに歪んでV字型になっています。
極端な歪みにするとファッションリングの様になってしまいがちなので緩やかな歪みの方が高級感があります。
メンズはトップに1個だけダイヤが埋め込まれていますが、薄い水色のダイヤモンドを埋め込みました。
レディスは5つのダイヤの内、真ん中のみ水色ダイヤを埋め込んで華やかに仕上げています。
水色のダイヤを使ったことでとても爽やかな印象の結婚指輪になりました!
この度は本当にありがとうございました!
末永くお幸せに(^^)