まことに勝手ながら現在、徳島店、大阪工房の手作り結婚指輪の新規ご予約を見合わせております。
フォームでのご予約も休止しておりますのでフォームご予約が再開されるまでお待ちください。
宜しくお願いいたします。
そんななかですが、大阪工房にご来店のお客様をご紹介いたします。
大阪府北部よりのご来店のお客様ですが、結婚指輪のデザインはシンプルな甲丸リングでレディスは全面をつや消しにしたデザインです。
つや消し加工について効果と注意点について少しご説明をいたします。
つや消しにする方法は、結婚指輪の表面に細かいテクスチャーを入れてつや消しにするのですが、写真のレディスに施したつや消しはサンドブラストという方法で艶消しにしております。
当店で行えるつや消し加工には以下の様な種類があります。
【サンドブラストつや消し】
サンドブラストとは、細かい砂の粒子を表面に吹き付けて細かい傷をつけるような方法で艶消しにします。この方法だとかなり細かい砂の粒子が均等に表面に吹き付けられるので均等できめの細かいつや消しになります。
ブラストによるブラストつや消しはよりきめが細かいつや消しなので女性らしい可愛らしい仕上げになるようです。
【ダイヤポイントつや消し】
ダイヤポイントつや消しはハンドモーターを使って手作業で表面を荒らす方法で、ブラストを使ったつや消しに比べて少し荒い仕上げになりますが、表面が少しキラキラしたようなつや消しになります。
【シルクサテン仕上げつや消し】
先のギザギザした洋刀を使ってライン基調の傷をつけるヘアラインのようなつや消しです。洋刀を使ったシルクサテン仕上げの場合もキラキラしたラインのような傷をつけるのでキラキラしたつや消しになります。
基本的に、つや消しは光沢仕上げに比べて基本的に鏡の様にピカピカと光らないのでおとなしいシックなイメージになります。
ピカピカと光った光沢仕上げに比べてフェミニンなイメージで女性に人気ですが、つや消し加工にもデメリットがあります。
【つや消し加工のデメリット】
結婚指輪は常に身に着けている指輪なので、表面の仕上げに関係なく傷はどうしても入り、どちらが傷に強いというわけでは無いのですが、光沢とつや消しにした場合とで傷の見え方に違いがあります。
ピカピカの光沢仕上げの場合は表面が鏡のように周りの景色が写り込んでいるので傷が少し入ったぐらいでは目立ちません。
反対につや消し仕上げに入る傷は光沢の傷になり光った線の様な傷になります。表面は光沢のように周りの景色も写り込んでいないので紙に鉛筆で線をひいたようにとても目立つものになります。
傷がたくさん入ってくると光沢仕上げはつや消しのように全体に艶がなくなり、つや消し仕上げは傷のラインは光るので最終的にはどちらも半光沢の様な表面になります。
光沢の場合は表面を研磨しなおすと光沢も出て新品同様に近い仕上がりになり綺麗になります。つや消しの場合は磨くと光沢仕上げと同じように艶が出るので、元のつや消しにするにはつや消し加工をやり直す必要があります。
このように光沢仕上げ、つや消し仕上げのそれぞれのメリット、デメリットをご説明差し上げたうえで、今回のお客様はつや消し加工にしていただきました。そももそピカピカに光った仕上げが好まない人もいらっしゃるし、どっちにしても傷は入るものなので艶消しを選択する場合はあまり気にしないほうが良いでしょう。
結婚指輪の形はシンプルなストレート型の甲丸リングでしたのでそれほど時間もかからずに原型が出来上がりました。
今日のブログは加工の事についての説明が多くなりましたがお客様も楽しみながら作業をしてくださいました。
この度はご来店ありがとうございました!
末永くお幸せに(^^)