フランスと日本の国際結婚で手作り指輪

2019-08-20 09:27:29  | NoComment
                   

手作りで自分たちで指輪の原型を作って、その原型をもとに結婚指輪を作るという方法は、日本では「手作り結婚指輪」として最近はお店が増えてきているように思います。

日本ではメジャーになりつつある手作り結婚指輪ですが、諸外国にも同様の方法で結婚指輪を製作して購入するというのはあるのでしょうか?

少し調べてみましたが、なかなかヨーロッパやアメリカではやはり無いようで、元々手先の器用な日本人ならでわの購入方法かもしれません。

 

これまで当店には外国の方が来られたことがありますが、日本に長く住まれて日本の文化に慣れ親しんだ方が多かったように思います。

今回ご紹介するお客様は徳島店へのご来店でしたが、フランス人の男性と日本の女性との国際結婚カップル様で、彼は全く日本語が出来ない方でした。

彼女がバイリンガルな女性で日本語とフランス語を話せるのでわたしの説明を通訳していただいて手作りで結婚指輪の製作をしていきます。

フランスの人が結婚指輪を手作りするという方法を知っていたのかどうかは解りませんが、彼女が手作りで指輪を作りたいとの事で当店まで足を運んでいただいた様です。

フランス人の手作り結婚指輪作業

彼女は日本人で日本語は普通に話せますが、指輪を作る作業は当然初めてのことなので、まず彼女に手順を詳しく説明して彼に通訳してもらいます。

わたしも多少の英単語は知っていますので英語で少し説明しようとしてしまいがちですが、よく考えたらフランス語じゃないと解らない!

なので彼女の通訳が頼りです。手作りしたワックスがどのようにしてプラチナの結婚指輪になるか、削り方はヤスリを使って細かい作業の手順など、なかなかフランス語に訳すにはどのように訳して説明すれば良いかなど、彼女も精一杯通訳して説明していただけたようです。

作業中は流石フランスの方らしく、彼女にすごく優しく、ご自分も解らないなりに彼女のフォローもされていたようで、日本人が見習わない部分です(^^)>

 

作る結婚指輪のデザインを決めるときもフルオーダーではなく、自分たちで手作りするので、多少のサポートはさせていただく物の、手作りでは作れないデザインもあり、その説明をしながら結婚指輪のデザインを決定していきました。

彼は基本的に幅の広めのカジュアルなデザインが好みのようで、中世ヨーロッパのアンティーク調のデザインが好みの様でした。

彼の希望もこちらになかなか伝わりにくく、絵を描いて色々説明して手作りで出来る範囲の彼の希望の結婚指輪が出来上がりました。

国際結婚の手作り結婚指輪

彼女のデザインはシンプルなストレート型の結婚指輪ですが、ダイヤモンドを5個留めて豪華に仕上げました。

5個のうちの真ん中は希少価値の高いピンクダイヤモンドを埋めこんで更に華やかな印象です。

彼の指輪は幅広で両エッジ部分にラインを入れて、ラインとラインの間に平行四辺形の模様を彫り込んでいます。

この平行四辺形のシルエットは、彼女のダイヤモンドを埋めこんだ部分の形に合わせて模様を入れた物で、ペア感を出しています。

イニシャルが浮かぶ結婚指輪

裏側にひっくり返すと2人のイニシャルが浮かぶように溝で文字の模様を入れましたが、彼の指輪には両サイド溝があるので彼女とのイニシャルが完全には繋がっていません。

本当はイニシャルの模様が完全に繋がるように模様を彫りたかった様ですが、それよりも両サイドの溝を入れたかったらしく、溝があるとイニシャルが完全に繋がらないのでこのようなデザインになりましたが、これはこれでラインの間に模様があるようなデザインになり、有りだと思います。

合わせて模様が浮かぶデザインは模様を入れることに価値観が生まれ満足いくデザインなので、単品で指に付けたときはそれらしく模様があるのも格好良いデザインでいいと思います。

日本とフランス人の国際結婚カップル

日本語が全くわからないながらも彼女の精一杯の通訳でお二人の満足いく手作り結婚指輪が完成して良かったです。

ちなみに彼は日本に来るのも初めてだとお聞きして驚きましたが、彼女の為に日本の文化にも慣れ親しもうという優しい彼でした。

ご結婚後は海外にお住まいになるご予定だと伺いましたが、海外でもがんばって欲しいと応援したくなるお二人でした!

この度はご来店ありがとうございました!

末永くお幸せに(^^)