ゴールドの価格が高騰しています

2019-09-14 02:22:35  | NoComment
                   

当店で承ってる結婚指輪の素材はプラチナ900、K18イエローゴールド、K18ピンクゴールドです。

以前はK18ホワイトゴールドも取り扱っておりましたが、現在はホワイトゴールドの結婚指輪の取り扱いを中止しております。

 

なぜホワイトゴールドを使わないのか

ホワイトゴールドは以前はプラチナよりも安価な白系金属として取り扱っておりましたが、現在はゴールドの価格が高騰しておりプラチナ価格の倍近くになっています。また、ゴールドを白色にするために割り金として混入させていたパラジウムも高騰しております。

更に、ホワイトゴールドはプラチナのような完全な白色ではなくグレーっぽい少し明度の落ちた色をしているのでロジウムメッキを施してプラチナのような色目にしなければいけません。

したがってプラチナよりも価格が高くなりメッキ処理により手間もかかってしまうのでプラチナの代用品として製作する意味が無くなっています。

この事からわざわざ高価で手間のかかるホワイトゴールドを使用するよりも、酸化も腐食もしないプラチナで製作するほうが良いということになりホワイトゴールドの製作は中止になった次第です。

ここでホワイトゴールドに限らずプラチナとゴールドの特徴をご説明します。

 

プラチナ900

  • 色:白色
  • 比重:約21
  • 酸化腐食:無し
  • 金属アレルギー:ほぼ無し
  • バネ性:ほぼ無し
  • 割り金:主にパラジウム
  • 摩耗性:すり減りにくい

昔から酸化も腐食もしない金属なので、永遠に変わらないと言うことでジュエリー製品に使われてきました。純プラチナは柔らかすぎるのでパラジウムを混ぜて硬くしたのがプラチナ900です。金属アレルギーもほとんど無く、粘りけのある金属なので擦れなどによりすり減りにくい金属です。ただし、バネ性がないので指輪などの場合、指につけたまま重い物を持ち上げる、自転車のハンドルを強く握るなどの動作で歪んでしまう事があるので気をつけなければいけません。

 

K18ゴールド

  • 色:黄白色
  • 比重:約16
  • 酸化腐食:硫黄に反応するので温泉で茶色に変色
  • 金属アレルギー:まれに有り
  • バネ性:有り
  • 割り金:主に銀、銅
  • 摩耗性:すり減りやすい

純金は変色しないのですが、柔らかすぎるので銀と銅を混ぜて硬くしていますが、この銀、銅のため変色する事があります。通常の生活の範囲内では酸化、腐食する事はありませんが温泉の成分である硫黄に反応して数秒で茶褐色に変色してしまいます。ご家庭の入浴剤でも硫黄の成分が入っている物は気をつけなければいけません。金属アレルギーもなりにくい金属ですが、銀と銅が含まれるためまれにアレルギーをおこす方もいらっしゃいます。バネ性があるので歪んでも元に戻りやすい金属です。

 

それぞれ上記のような特徴がありますが、飽きも来ない永遠に長持ちさせるにはプラチナを。少しデメリットもありますがゴールドの輝きはオシャレでファッション性がありますので上記のような特徴を認識された上で結婚指輪に使用するには良いと思います。欧米ではゴールドの結婚指輪も一般的になっております。

 

結婚指輪の素材はプラチナが多い

大変前置きが長くなってしまいましたが、本日ご紹介のお客様は大阪市内よりご来店頂きました。

今回のお客様も長年飽きの来ず、酸化腐食も無い、永遠に変わらないプラチナ900の結婚指輪を手作りして頂きました。

手作り作業

指輪の形はV字型をベースに身につけた時に手の平側にもV字型の形を作り、外して斜めから見るとハートの形に見える人気のデザインです。

通常この形の場合は幅を細めに作った方がキレイです。V字型でハート型が細身のほうがキュートで良く似合うからです。

ハートシルエット結婚指輪

レディスは細く作っていますが、メンズは少し幅を広く作りました。男性で特に指によっては細身の結婚指輪が似合わない場合があり、指輪のデザインよりも似合うことを重視して手作りしています。

少し表面をプックリと丸みを帯びた表面にしていますが、平面よりも丸みがあった方が指馴染みも良く着けやすくなり、指輪の幅も若干細く見えます。表面は丸みのある甲丸型がオススメです。

大阪市内の手作り結婚指輪お客様

この度はご来店ありがとうございました!

プラチナの輝きと変わらず末永くお幸せにお過ごしください(^^)