八角形の結婚指輪を手作り製作した大阪のお客様

2022-02-16 10:02:55  | NoComment
                   

大阪のジュエリークラフトMAKIは電車での来店に便利な大阪駅から徒歩10分程度の場所にあります。

大阪駅近く、梅田といわれる場所に位置します。JR大阪駅、大阪メトロ御堂筋線、谷町線の梅田駅からは更に近く便利なのですが、梅田は道路や建物が複雑に入り組んでおり来店時に迷われる人が結構いらっしゃるようです。

迷った場合は電話で連絡いただければご案内いたしますのでよろしくお願いします。

今回紹介する結婚指輪は形が8角形になった変わった形の結婚指輪を手作りしていただいたのでご紹介いたします。

8角形の手作り結婚指輪

指の入る指輪の内側は丸い円の形になっていますが、表面の形は横から見ると8角形です。

お客様の希望で幾何学的な形の指輪を作りたいとご要望いただき手作りしていただきました。

この形はストレート型の指輪の表面を8角形に削るだけなので作るのは簡単そうに見えますが、意外と正確に8角形に削るのは難しく、上下左右の辺を平行に、かつ1辺の長さを同じにするのは大変です。

そのため1辺づつ仕上げるのではなく、周りから少しづつ削って側面から確認しながらワックスを削り出していきます。

ワックスの原型はこんな感じです。

8角形の手作り結婚指輪ワックス

上下左右の辺が少し平行ではないですが、ワックスは柔らかいので修正しようとすると削りすぎたりしてしまいます。

そのため、このくらいまではお客様に原型を仕上げていただき、プラチナに仕上がってから辺の長さ、角度をプロの職人が仕上げさせていただきました。

このように表面の形を8角形とか6角形の指輪の場合、身に着けた時に違和感を感じるのではないかという疑問を持たれると思いますが、指に着けてみると違和感は全く感じず付けられます。

表面は8角形ですが、内側は真円なので内側彫刻も問題なく入れることができます。

内側にクローバー彫刻した結婚指輪

こちらのお客様はお二人の名前を入れて、名前と名前の間には縁起のより四葉のクローバーを彫刻いたしました。

お渡し時には大変喜んでいただきました。

この度はご来店ありがとうございました!

結婚指輪の手作りは彫金製法かワックス製法どちらが良いか?

2022-02-06 15:04:48  | NoComment
                   

結婚指輪を手作り出来るお店や工房が増えてきていますが、手作りする方法は大きく分けて2つの方法があります。

1つは貴金属の棒を使って指輪を作る彫金製法、もう1つはワックスを使うワックス製法です。それぞれの作り方には良い面、悪い面があります。また、作れる指輪のデザイン、価格などにどのような違いがあるのかというご質問を頂くことがあります。

手作りするお客様にとっても向き不向きなどがあると思いますので、今回はご質問に答えながらそれぞれの特徴をご紹介しますので結婚指輪の手作りをする際の参考にしてください。

結婚指輪の彫金製法とは

彫金コース説明

プラチナやゴールドの貴金属棒から直接指輪に整形して仕上げる方法です。

実際にご来店いただいたお客様が結婚指輪を作るための作業手順を説明します。

彫金製法の作り方

指輪サイズの長さのプラチナ棒

1.指輪サイズ長さの貴金属棒を用意します

お客様の指輪サイズを測り、その長さ分の貴金属棒を用意します。

プラチナ棒を丸める

2.貴金属棒を丸めます

用意された金属棒を丸めて指輪の形に整形します。

丸めた指輪のつなぎ目を溶接

3.つなぎ目の溶接

丸めた金属棒のつなぎ目をガスバーナーで溶接します。

芯金棒で丸く整形しサイズを合わせる

4.サイズ合わせ

芯金棒という棒に差し込んで叩いてゆがみを直し、少し伸ばしながらサイズをしっかりと合わせます。

指輪表面を磨いて完成

5.研磨作業

ヤスリがけや、ハンドモーターに研磨治具を付けて手作業で表面を磨いて結婚指輪を仕上げます。

研磨が出来上がれば結婚指輪の完成です。

彫金の手作り結婚指輪デザイン

ストレート型で指輪幅は1.5mm、2.0mm、2.5mmのみ製作が可能です。

結婚指輪のワックス製法とは

ワックスコース説明

ワックスを指輪の形に削って原型とし、鋳造によってプラチナやゴールドに仕上げます。

お客様に行っていただく作業はワックス原型が完成するまでです。

ご来店いただいたお客様が結婚指輪の原型を作るための作業手順を説明します。

ワックス製法の作り方

指輪ワックス幅で切り出す

1.ワックスの切り出し

作りたい指輪幅に合わせてワックスを専用のノコギリで切り出します。

指輪内側を削ってサイズ合わせ

2.サイズ合わせ

ワックスの穴にリーマーを差し込み広げて指輪サイズに合わせます。

指輪の形にワックスを削り出す

3.指輪の形に削る

幅や厚み、表面の模様などヤスリで削って希望の指輪の形に削ります。

完成した結婚指輪のワックス原型

4.結婚指輪原型の完成

表面をきれいに仕上げて結婚指輪の原型が完成です。お客様に行っていただく作業はここまでです。

原型は工房側で鋳造を経てプラチナやゴールドの結婚指輪に仕上げます。

ワックスの手作り結婚指輪デザイン

ストレート型はもちろん、S字型、V字型など自由なデザインの指輪が作れます。表面に模様を入れたりもできます。

彫金とワックスのコース比較

彫金コースワックスコース
素材・プラチナ
・イエローゴールド
・ピンクゴールド
・プラチナ
・イエローゴールド
・ピンクゴールド
デザインストレート型のみ自由
指輪幅1.5mm、2.0mm、2.5mm自由
ダイヤ埋込み可能*1可能
内側彫刻可能*2可能
製作時間3時間~4時間2時間~3時間
納期最短当日約1か月半
ペア予算90,000円~90,000円~

*1 彫金製法でダイヤなど天然石を埋め込む場合は納期が約2週間ほどかかります。
*2 コンピュータ彫刻は納期が約2週間必要です。手動彫刻は当日持ち帰り可能です。

デザインや納期によって手作り方法を選ぶ

彫金とワックスでは予算や貴金属素材は同じです。

大きく違うのは作れるデザインの違いと納期です。

彫金の場合は作れるデザインが限定されますが完成までの納期が早く、ワックスの場合は自由に指輪デザインが作れますが納期までの時間がかかります。

このため、自分たちの好みや納期を考えてどちらの製法で手作りするかを検討しましょう!

つや消しと光沢でメリハリのある手作り結婚指輪

2022-02-05 17:18:07  | NoComment
                   

大阪工房へご来店のお客様のご紹介です。ご紹介のお客様は滋賀県よりご来店のお客様で、大阪工房はJR大阪駅から徒歩10分程度の場所にあるため関西圏のお客様にご来店が便利な立地にあります。

店頭で沢山の結婚指輪の見本をご覧になり結婚指輪のデザインを決めていきました。

歪んでいるデザインよりもストレート型のシンプル目のデザインがご希望でしたので真っすぐの形をベースに手作りです。

シンプルな甲丸型の表面ではなく、何かアクセントになるような模様を入れたいとのことで全周にねじれ模様を入れることにしました。

指輪のサイズを合わせる作業

写真は指輪サイズを合わせるためにリーマーを使って指輪の内側を削っているところです。

彼女の指輪サイズはデフォルトのワックス内径がそのまま指輪サイズになっていましたので彼女はリーマーを使わずにそのままで、彼の指輪のみ内側を少し削ってサイズを合わせていきました。

サイズを合わせたのちに指輪の表面をヤスリで削ってねじれ模様を入れていきます。

細かい仕上げは当店の職人がきれいに仕上げて完成です。

結婚指輪原型が完成した大阪のお客様

基本的な形はストレート型でしたので2時間弱で結婚指輪の原型が完成いたしました!

完成した原型はお預かりしてプラチナ鋳造し、当店の工房で仕上げていきます。

約1か月半ほどで完成した手作り結婚指輪がこちらです。

内側に誕生石を埋め込んだ手作り結婚指輪

全周にねじれ模様が入っていますが、トップ部分の一部の捻れのみつや消し加工を施して光沢部分との対比でメリハリのある仕上がりになっています。

指輪の内側にはお互いの誕生石を埋め込んで守護石としています。

誕生石は身に着けた人を災いから守ってくれると言われていて縁起のよいものになっています。

一部をつや消しでメリハリのある手作り結婚指輪

凹型にねじれた模様は回りの景色を逆さまに映り込ませ光方も通常の凸面とは違った輝きを放ちます。

この度は大阪工房へご来店ありがとうございました!

新型コロナウィルスオミクロン株のまん延により現在大阪工房は休業しております。そのためご紹介のお客様は過去にご来店いただいたお客様のご紹介です。