大阪でワックスの結婚指輪手作りが増えてます

2022-04-23 17:31:35  | NoComment
                   

結婚指輪を手作りする方法は金属を使った鍛造製法かワックスを原型とする鋳造方法があり、大阪梅田のMAKI大阪工房でもどちらの製作方法も可能です。

鍛造では作れるデザインが限られてしまいますが納期が早く、急ぎのお客様には向いている方法です。

ワックス鋳造は作れるデザインはほぼ無限にありますが、納期は約1ヵ月半ほどかかります。

鍛造で作れるデザインはワックス鋳造でも作れます。そのため、納期に拘らなければワックス鋳造の方が作れるデザインも多く、作業も簡単なので初心者のお客様でも短時間で結婚指輪作りが出来ます。

ワックスで結婚指輪を手作りする二人

結婚指輪にも流行がある

洋服と同じく結婚指輪も身に着けるアイテムです。結婚の証としての大切な意味のある指輪ですが、ファッションの一部でもあります。

そんな結婚指輪にも洋服と同じでデザインの流行のようなものがあります。結婚指輪のデザインがどのような経緯で移り変わってきたのか見てみましょう。

カットリング時代

カットリング結婚指輪

30年ほど前の1990年代はカットリングと言われるパイプをカットしただけのような真っ直ぐなシンプルな形で表面にはプレスされたような幾何学的な模様が入っている程度でした。この時期では流行というより、ほとんどがこのような既製品しかなかったので流行とは言えないかもしれません。

歪んだデザイン時代

S字型ダイヤ結婚指輪

20年ほど前の2000年代ではワックスで原型を作り、鋳造によって指輪やペンダントなどが作れるようになってきて、結婚指輪もワックス鋳造製法によってシンプルな真っ直ぐなデザイン以外にV字型やS字型の歪んでいるデザインを製造メーカーがブランドを立ち上げるなどして店頭に並ぶようになりました。

これまで幾何学模様が入った程度の結婚指輪しかなかったのでS字型やV字型が珍しく歪んでいる形に人気が集まりました。

個性的オーダーメイド時代

ゾウのオーダーメイド結婚指輪

2004年頃からはワックスを使って色んなデザインが作れるようになったため、個性的なデザインの結婚指輪が店頭に並ぶようになりました。各結婚指輪のメーカーさんがこぞって他社には無いような個性的なデザインを作り、貴金属の価格も安価だっだので幅の広いデザインが流行してきました。

また、自分たちの個性や好みを指輪に取り入れた既製品ではなくフルオーダーメイドの結婚指輪が流行りました。

結婚指輪を自分で作る時代

お客様自身で手作りした結婚指輪

2010年を過ぎたころからワックスを使ってお客様自身に手作りしてもらう手作り結婚指輪が登場してきました。プロの職人が作るような繊細で細かいデザインの結婚指輪は作れませんが、シンプルでも自分自身の手で世界で一つの結婚指輪が作れるようになり、お店に頼むフルオーダーよりも手作り結婚指輪のお店も増えてきました。

ワックスを使うので真っ直ぐな形や歪んだ形が自分たちの好きなように作れるので、お客様自身の作れる範囲になりますが、幅は3mm程度の歪んでいる形が多く作られたようです。

細身の指輪が人気の時代

細身のミル打ち手作り結婚指輪

2015年ごろからゴールドの地金相場が高騰し結婚指輪の価格を抑えるために各結婚指輪の製造メーカーは細い指輪のラインナップが増えてきました。景気もそれほど良くなかったので細く軽く作って価格を抑えて消費者に購入しやすい価格にするためでした。

手作りで作る結婚指輪もワックスで作る方法以外に昔ながらの鍛冶屋のように金属をそのまま丸めて溶接して仕上げていく鍛造製法の手作り結婚指輪を作らせるお店が増えてきました。

ワックス鋳造の場合細い指輪だと強度が弱く歪みやすいため、強度のある鍛造で細い指輪を手作りしてもらおうという事です。幅が細くシンプルなストレート型の結婚指輪の人気が高まっていました。

ナチュラルな自然な風合いが人気の時代

ナチュラルな仕上げの手作り結婚指輪

2020年頃には直線的なクールなデザインよりも、丸みがあったり表面をワザと傷を付けたようなナチュラルなデザインが流行してきました。ゴールドを使って表面を凸凹にしたアンティークなデザインも人気になっていました。バブルのころの派手なゴールドではなく、イエローゴールドやピンクゴールドのつや消しなどの落ち着いた結婚指輪です。

メンズにもダイヤが入ったユニセックス時代

メンズもダイヤ入りのユニセックス手作り結婚指輪

2022年現在では鍛造で作るシンプルなデザインの流行が少し落ち着き、ワックスで手作りするお客様が増えてきました。また、特徴的なのは女性物にダイヤを入れることは普通でしたが、男性物にもダイヤモンドを入れたいというお客様が増えています。

ジェンダー平等で男女の区別なくステレオタイプな考えを無くしたユニセックスなデザインになってきました。昨今の男性は美意識が高くスキンケアをするなどファッションもダイヤの指輪でも似合う服装の人が増えてきたためでしょう。

大阪で手作りする結婚指輪の流行も変化

このように時代によってシンプルだったり、拘ったり、作り方なども変わってきています。特に流行に敏感な大阪のお客様は時代によって手にする結婚指輪にも変化しているようです。

2022年はまだ4月ですが、鍛造で作る場合は納期が早いというメリットよりも、ワックスで手作りした少し歪んだ柔らかいエレガントなデザインが流行るのではないでしょうか!

大阪で結婚指輪の手作りがペア10万円以下で完成!

2022-04-14 19:34:55  | NoComment
                   

コロナ渦の中で大阪工房へご来店で結婚指輪を手作りして頂きました!

京都からのご来店のお客様です。

結婚指輪の手作り方法は、金属をそのまま指輪に仕上げる「彫金コース」と、

ワックスを指輪の形に削って原型とし、鋳造によって仕上げる「ワックスコース」があります。

今回のお客様は「ワックスコース」で結婚指輪の原型を手作りして頂きました。

大阪で結婚指輪の手作り京都のお客様

自由な形が作れるワックスコース

ワックスで原型を作る場合は幅もサイズも自由自在に削って作っていただけます。

「彫金」の場合は幅が1.5mm、2.0mm、2.5mmから選んでいただけますが、1.5mmでは細すぎる。2.0mmより少し細い方が良いといったご希望にもかなった指輪が作れます。

今回の京都のお客様は厚みも1.6mm~1.7mm程度が良いとのことでしたのでワックスで希望の幅、厚みになるようにワックス製作です。

また、金属を溶接して磨いたりする作業はハードルが高いのでは?女性なので力が必要かも?ネイルをしていて荒っぽい作業が苦手。といった女性の方にはワックスでの指輪作りがおすすめです。

ワックスは柔らかく爪でもがりがりと削れる固さで手や洋服が汚れることはほとんどありません。また、作業も簡単でシンプルなストレート型の指輪であれば約1時間で原型が完成します。

デメリットとしては原型が完成してからプラチナ等の金属に仕上がるまでの期間が必要だということです。納期まで余裕のある方は作業の簡単な「ワックスコース」がおすすめです。

彫金とワックスの料金の違いはあるの?

指輪の価格の計算方法は「彫金」も「ワックス」も同じで完成した指輪の重さで決まります。

彫金の場合は金属でその日のうちに指輪が完成するので完成したその場で重さを測って価格を計算し指輪代金をお支払いいただきます。

ワックスの場合は来店時にはワックス原型しか出来上がりませんが、ワックスの重さを測り比重からプラチナやゴールドに仕上がった金額を計算で出すことが出来ます。そのため、完成するまでいくらになるのかわからないといったことはありません。

1ヵ月半ほど納期が必要ですが、完成時に指輪代金はお振込み頂いてご自宅まで無料でお送りしています。製作当日の1度の来店で大丈夫です。

京都のお客様が指輪の内側を削る

結婚指輪を出来るだけ安く作るコツ

彫金もワックスも指輪代金は重さで算出することを前述しましたが、単純に指輪の体積を小さくすれば安くなるということです。

幅を細くする

幅は特別太いデザインが好みということで無いなら幅が細くなることで指輪の体積が小さくなり軽くなり価格は安くなります。

昨今では幅2mm程度の指輪が主流の指輪幅で細い指輪がトレンドになっています。ただし、指輪サイズの大きい人は細いと指輪が似合わなかったりするので男性でサイズの大きな方は実際に指に着けてみて適正な指輪幅を選びましょう。細くても似合う男性であれば2mm程度の指輪幅がおすすめです。

適正な指輪サイズを選ぼう

結婚指輪のサイズの選定は思っているより難しく、自分が思っているよりも小さなサイズにしたほうが良いということが多いです。

シルバーやステンレスのペアリングでちょうどよいと思っていてもプラチナやゴールドは比重が重いためズレやすく、手を振るという動作でスポッと抜けてしまうことがあります。

指輪サイズが小さいほど軽くなり価格は安くなりますが、指に入らない。きつくて締まるといったサイズは適切なサイズとは言えません。

緩すぎるサイズではいつの間にか抜けて指輪が無くなったという事にもなりかねません。

指輪のサイズを測る際にはプロのスタッフにしっかりと測ってもらいましょう。

歪んでいるデザインよりストレート型が安い

S字型やV字型とストレート型とワックスの場合はいろいろな形を作ることが出来ますが、特にこだわりが無いのであればストレート型を選びましょう。

指輪サイズが同じでも歪んでいる形よりもストレート型のほうが体積が減り軽くなるので価格が安くなります。

平打ち型よりも甲丸型が安い

指輪の形をストレート型にした方が安くなるのと同様に表面の平らな平打ち型よりも甲丸型の方が体積が減り価格が安くなります。

また、角が無いので指なじみもよく邪魔にならないのでこだわりが無ければ甲丸型をお勧めします。

10万円以下で完成した結婚指輪

ここでご紹介の京都のお客様も前述した条件の範囲で手作りして頂き、ペア10万円以下のプラチナ結婚指輪が完成しました!

大阪で完成した京都のお客様結婚指輪原型

2022年2月にはロシアとウクライナの戦争の影響で様々なものが値上がりしています。結婚指輪の原材料として使用されるプラチナ、ゴールドもその一つで金属相場が高騰しています。

特にプラチナ結婚指輪に含有されるパラジウムが高騰しておりプラチナ、ゴールドよりもはるかに高値になっています。

既製品の結婚指輪の場合は製造工場、ジュエリー卸商社、小売り店といくつものマージンが発生するので原材料が高騰すれば値段に反映しなければ赤字になってしまいます。

手作り結婚指輪のお店はほとんどが自社工房などで製造しておりすべての工程を社内で行うため価格を据え置くことが可能です。そのため既製品よりも結婚指輪を手作りした方が安く手に入れることが出来るでしょう。

出来るだけ結婚指輪にかける費用を抑えたいというお客様はここで紹介した方法を参考に結婚指輪の手作りをご検討ください。

京都のお客様が手作りした結婚指輪

最後に今回ご紹介の京都のお客様がワックスを使って手作りした結婚指輪をご紹介します。

シンプルなストレート型で幅も細く、ここで紹介した条件の範囲に全ておさまりペア10万円以下で完成した結婚指輪です!