大阪工房ご来店のお客様が手作りする結婚指輪のデザインは、槌目模様を気に入って頂き手作りして頂きました。
金属から作る彫金作業であればご自身で槌目模様を入れる事が出来、費用も掛からないのですが、彼女の希望でダイヤモンドを埋め込みたいというのと、槌目を綺麗にプロに仕上げてもらいたいという希望でしたのでワックスで結婚指輪の原型を作って頂くコースで製作されました。
まずはチューブワックスの切り出しです。
お二人ともにサイズが少し大きかったので、指輪幅は少し広めの2.5mmで製作です。チューブワックスに目安線を引き、その線を目安にして少し広めにのこぎりで切ります。
ワックスは柔らかいため真っ直ぐ切るのが難しく、切り進んでいくうちにだんだん歪んで切れてしまいがちです。そのため、深さ1cm弱ほど切り進んだら少しワックスを回して新しい個所から更に切り進みます。
表面から中心に向かって全体をぐるぐる回しながら切り進むイメージです。
しかしながら切った断面はガタガタになってしまいます。少し広めに切り出したので切り取った直後の指輪幅は3~4mm程度になっていると思います。ガタガタした断面を削って平らにしながら希望幅の2.5mmになるまでヤスリで削ります。
MAKI大阪工房で使用するヤスリは置き型のヤスリでワックスを擦りつけながら削ります。大根おろしを削るようなイメージなのでとても簡単です。
最初に2.5mm幅の目安線を引いてあるので、その線に近づいてくれば最後に当工房の職人が断面を綺麗に仕上げさせて頂いております。
指輪の幅が2.5mmに削ることが出来たら、今度は内側の穴を広げて自分たちのサイズになるように削ります。綺麗な円に削れるようにワックスリーマーという道具を使います。
リーマーは穴に差し込んでグリグリを回すと穴が広がっていきます。指輪サイズの目盛りが付いた専用のリーマーなので希望のサイズまで削れたかどうかの確認は簡単に出来ます。
指輪サイズが削れたら、最後に余分な外側の厚みを削ります。指輪の厚みはデザインによって変わりますが、今回は槌目模様を入れる前提で1.7mm程度の厚みにします。
ストレート型の指輪なので厚みが削れれば結婚指輪原型の完成です。
ワックス原型をプラチナ鋳造し、シンプルな甲丸リングに仕上げます。この時点では指輪サイズは希望のサイズよりも1サイズ程度小さい状態で仕上げます。
そして特殊な金槌で表面を叩き、槌目模様を入れながらサイズを大きくしていきます。プラチナは金属なので叩くと伸びるので1サイズ小さいサイズから叩きながらサイズを合わせる要領です。
最後に、彼女の希望で指輪表面にダイヤモンドを埋め込みます。ダイヤモンドは単純に横に並べるのではなく、斜めに留めておしゃれな雰囲気を出しています。槌目でミラーボールのように輝く表面に更にダイヤが加わってよりエレガントな結婚指輪に仕上がりました。
この度は大阪工房での結婚指輪作りのご来店誠にありがとうございました!
今回ご紹介のお客様は大阪府下よりお越しいただいた手作り結婚指輪のお客様です。
お昼過ぎにご来店されて、最初に手作りするための説明などをさせていただきました。
指輪のデザインは店頭のデザインを沢山ご覧になったうえで、槌目加工のデザインに決まりました。
製作する指輪のメンズの幅は少し広めの3mm程度の幅に決まりました。
それぞれワックスから糸ノコで切断して断面をヤスリで整えます。
ヤスリの幅よりも断面が少し広いので一回のヤスリ掛けで断面全体を力を入れずに削るのが綺麗に仕上げるコツです。
次にリーマーという道具でワックスの穴を広げてサイズを合わせていきます。
こちらも最初は少しコツがいる作業ですが、少し扱えば慣れて綺麗に穴を広げられると思います。
指輪のデザインはストレートのシンプルな形なので製作時間もそれほどかからずに指輪のワックス原型が出来上がりました。
レディスは幅が2.5mm、メンズが3mmのシンプルな甲丸リング型の原型です。
ワックスは元々の形が竹輪の様なチューブ状の形なので切取って余分なボリュームを落として仕上げれば完成します。
手作りして頂いた指輪の原型をプラチナ鋳造で甲丸リングに仕上げたのちに、
表面を手作業で金槌で叩いて槌目模様をつけていきます。
更にバフがけでピカピカに仕上がった指輪がこちらです!
レディスにはホワイトダイヤモンドを1個埋め込んで更にキラキラ感を加えました
この度はありがとうございました!
末永くお幸せに(^^)
愛媛県よりご来店頂きました。
彼は調理の仕事でご自分で経営されているとのことで、クリエイティブな事に携わっている方でした。
彼女は彼と共にお店を手伝って行かれるようで仲の良い雰囲気がとっても素敵なお二人でした。
彼の方は無骨なイメージの指輪がご希望で、彼女はちょっとエレガントな可愛い雰囲気のデザインがお好きなようです。
作る指輪の仕上がりは全く違う物になりますが、形はストレートでシンプルな形に統一です(^^)
彼は背も高くスポーツマンのような雰囲気なので可愛らしいデザインは苦手なようです。
お仕事柄、物作りのような作業は得意な様子で要領よくワックスを削っていき難なく出来上がりました。
とてもお似合いのカップル様でした!
出来上がった手作り結婚指輪がこちらです。
レディスはイエローゴールドにミル打ちを施しダイヤモンドを埋め込みました。
メンズはプラチナで槌目模様で光の反射が美しいながらも無骨なイメージに仕上がっています。
末永くお幸せに!