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新婚カップルにとって新居探しは新しい生活を営む第一歩と言えます。将来のことを考えて張り切るのは自然な成り行きですが、一方で新婚ならではの失敗をしてしまう可能性は否定できません。快適な暮らしを営むためには冷静な思考と判断が必須と言えるでしょう。ここでは新婚カップルに多く見られる新居探しの失敗や対処法についてお伝えします。

将来の暮らしを考えすぎると失敗しやすい

部屋数の選択は失敗事例の多くを占める

新婚カップルの新居探しで多い失敗に部屋数の選択があります。新婚カップルは現在のカップル二人の暮らしだけではなく、子供が増えた際の暮らしを考えて新居を探す傾向にあります。子供をたくさん欲しいと考えるカップルほど部屋数の多さにこだわる傾向があり、カップル二人だけなのに総二階建ての戸建て住宅を選ぶ事例もあります。いざ新居での暮らしを初めても家族が増えず、結局は別の住居を探す羽目になってしまう可能性は否定できません。同様の理由で子供は作らないからと小規模な新居を選び、逆に大家族になって窮屈な暮らしを強いられるケースもあります。

立地環境が急激に変化する

立地環境の急激な変化も新居探しの失敗で多い事例です。閑静な雰囲気が気に入って選んだ場所がわずか数年で人口過密の状態になってしまうのは珍しいことではありません。新興住宅地に多く見られる事例であり、新居を探している当時はのどかな環境に思えても、引っ越してからすぐに家などの建築物が増え、騒々しい環境になってしまうのはよくある話です。いつまでも変わらない立地環境は基本的に存在しないので、自然豊かでのどかな雰囲気など、周囲の環境を理由に新居を選ぶのは避けるのが賢明でしょう。

大阪市内では急激に開発が進んでいる場所として北区のJR大阪駅の北側の梅北地区と言われている場所と、天王寺区の天王寺駅周辺があります。

梅北地区は特に開発が進んでおりグラングリーン大阪プロジェクトの計画が進んでいます。先行して2024年夏ごろに街びらきが行われ2027年ごろには全体街びらきになることが決まっています。沢山のオフィスビル、商業ビルが立ち並ぶだけでなく緑も多く取り入れた環境にも配慮した街になる予定です。

このような場所の中心に住むのは便利な反面、子育てには向かないかもしれません。ですが、やはり新居としては魅力のある場所なので、このような場所に近い周辺地域に住むのが良いかもしれません。

このようなことを考慮して新居としてお勧めする場所としていくつか考えてみました。

利便性なら福島区

福島区は北区の隣の区でJR大阪駅までは歩いても行ける距離にありながら、昔ながらの閑静な住宅街も残っているとても便利な場所です。JRでいうと大阪環状線、東西線も通っており兵庫、京都、奈良、和歌山までつながっています。阪急、阪神線もとおっておりかなり鉄道を使っての移動は便利です。

大阪市内の中心部繁華街にも近いので買い物にもかなり便利で、スーパーマーケットなど日用品を取り扱っているお店も多いので住むには一番おすすめのスポットです。また、飲食店もかなり評価の高い人気店も密集して立ち並ぶ場所でもあるのでグルメ好きの人にもお勧めです。

安くて便利な淀川より北の淀川区

関西以外の人から見て、大阪府と兵庫県の境目が淀川だと思っている人は多いかもしれませんが、実際は淀川よりも北にある神崎川が境目です。淀川は京都からも続いている大阪で一番大きな川ですが、この大きな川幅の淀川よりも北側も大阪府大阪市です。大きな川幅のため橋を通らないと主要な繁華街には行けませんが距離は近く利便性は良いにもかかわらず、川が境にあるという事で地価は安くねらい目でもあります。新大阪や十三は鉄道の路線も多く便利なのでかなりねらい目のスポットです。

新しく魅力的な此花区、港区

大阪でも海岸沿いに位置する場所で地価も安くマンション建設が盛んな街です。近くにはUSJや海遊館と大阪市内でも他府県からも訪れる人が多い施設が沢山ある魅力的な街でもあります。地価が安いため大きなショッピングモールや振興商業施設が多いのも魅力です。大阪市内の中では新しい街のイメージがあり憧れの地域でもあります。

昔ながらの落ち着いた街の都島区

天満は北区ですが、都島区に近いことから同様の地域として昨今人気のあがりつつある地域です。都島は以前よりマンションも立ち並び大きな病院などもあるため安心感のある街です。昔ながらの住居が多いですが、そんな中で地価も安いという事から様々な商業施設が増えてきています。梅田にも近いため買い物にも便利で昔から人気の地域なのでマンションなど空は少ないようなので、空きがあればねらい目でしょう。

安くて便利な阿倍野区

大阪のシンボルと言える通天閣の近く天王寺区の南側に位置する場所です。一昔前は下町で便利という印象は無かったのですが、2011年にあべのキューズモールがオープンし、2014年にあべのハルカスが開業して一気に都会的で便利な街になりました。JR線や地下鉄などの沢山の路線もあり利便性もあります。また、梅田に比べて地価が安いので家賃も安く生活には適しています。

グルメの面でも家賃が安いことから大阪市内の有名人気店がこぞって出店しており評価の高い飲食店が多いのも特徴です。

毎日の暮らしに直結する事柄で失敗することも多い

収納スペースの必要性は事前の確認が必須

新婚カップルの暮らしでは収納スペースの取り合いが頻発すると言っても過言ではありません。今までは一人暮らしだったので収納スペースを自由に使うことができましたが、カップルになると一つの居住空間に二人が暮らすことになるため、収納スペースも二人で共用する形になります。お互いに相手がどれだけ収納スペースを使うかを正しく認識できないことから、結果的にスペースを取り合ってしまうのです。取り合いになる収納スペースはクローゼットの他、シンク下や食器棚など様々です。一つ一つは些細な事柄ですが、小さな不満も積み重なると重大な仲違いに発展する可能性は否定できません。どれだけのスペースを使うかは事前の確認が必須と言えるでしょう。

他の部屋から生じる音や振動が快適な暮らしを妨げる

アパートなどの集合住宅を新居に選ぶ場合、他の世帯から生じる音や振動には注意しなければいけません。新築に近い物件でも作りによっては他の世帯から生じる激しい音や振動に悩まされてしまいます。生活音に関するトラブルは物件の見学だけでは分からないこともあるので、不動産業者の評判などを調べて慎重に判断することが大切です。

自身の暮らしを客観的に見ることが新居探しで失敗しない秘訣

新婚カップルが新居探しで失敗するのははっきりしない将来について考えすぎたり、毎日の暮らしに関わる問題を真摯に受け止めないのが主な理由です。自身の暮らしを客観的に見て、優先事項を冷静に考えるのが新居探しで失敗しない秘訣と言えるでしょう。部屋数は将来よりも現在の暮らしに適しているかを考えて決める、収納スペースはカップル二人が使うだけの広さがあることを確認するなど、日々の暮らしの中で重視する点を正しく判別することが理想の新居に巡り合う条件なのは紛れもない事実です。複数の物件を比較する他、信頼できる不動産業者に相談するのも効率的に新居を探すコツになります。

高望みせず現実的な条件で新居を探すことが重要

新婚カップルは新しい生活への期待から気持ちが高ぶり、冷静な判断が難しくなると言えます。理想を優先するあまり、新居探しで失敗するのは珍しいことではありません。新婚生活への期待や喜びで高揚するのは仕方がないことですが、決して高望みせず、自身の暮らしに適した物件を選ぶのが愛する人と幸せに暮らすための心得になります。