結婚指輪と婚約指輪の違い

結婚指輪と婚約指輪の違いとは

婚約指輪とは結婚の約束をするために男性から女性に送る指輪で女性だけが身に着けます。結婚指輪とは結婚後にお互いに愛の証として男女ともが普段から身につける指輪で、ずっと着けていても邪魔にならないシンプルなペアリングのようなデザインです。
日本では婚約指輪をエンゲージリングと言い、結婚指輪はマリッジリングと呼ばれることが多いです。

 

少しややこしくなりますが、マリッジリングとは和製英語で海外では通用せず、結婚指輪を英語にするとwedding ring(ウェディングリング)と訳します。
日本では結婚指輪はマリッジリングと呼ぶことが多いので、ここではマリッジリングで統一いたします。


婚約指輪について

婚約指輪(エンゲージリング)

具体的に婚約指輪とはどのような物なのか。形としては女性が身につける華やかなデザインで、大きな1石のダイヤモンドやカラーストーンが中央にセットされた指輪です。 男性がサプライズでプロポーズなどに使用される場合もあり、結婚を申し込むにあたって男性にとっては一生のうちの一大イベントのような場で女性に送られます。
それに伴って女性はその求愛を受け入れるかどうか驚きの半面で、思い出に残る嬉しい出来事になります。

日本では結婚の約束を取り交わすためにお互いの家族同士の顔合わせの儀式に結納品として婚約指輪を女性に送る結納の儀式に使われることもあります。 この時に女性側から結納返しと言って男性が身につけるためのスーツや時計などが贈られたりするようです。
昨今では結納を行うカップルが減ってきて主に結婚の約束をするために男性から女性に送られるダイヤの指輪という意味合いが強くなっています。

婚約指輪の相場は

婚約指輪を女性に送るために購入する価格相場の目安として昔から給料の3ヵ月分というふうに言われてきました。
給料の3ヵ月分というのは一体どのくらいの金額なのでしょうか?その人によっても給料がいくらなのか変わってくると思うので具体的な目安を調べてみました。

給料3ヵ月分と言われる由来は?

そもそもこの給料3ヵ月分というのは、日本に婚約指輪を送るという習慣が無かった時代にデビアスというダイヤモンド会社のキャンペーンで使われたキャッチコピーから始まりました。
このキャッチコピーが日本でもヒットし世に定着して婚約指輪の値段は給料の3ヵ月分というふうになりました。

現在の婚約指輪の相場は?

このキャンペーンが広まった1970年代では給料が10万円だったことから当時は30万円くらいが相場でした。現在でも約30万円くらいが相場の様です。このことから現在では3ヵ月分ではなく約1ヵ月分くらいになったと言えます。
ただし、晩婚化がすすみ若年層と年配層との差が大きく開き、若い人の相場は15万円程度、年配で45万円程度になっており、平均して30万円程度になっているようです。

婚約指輪のデザインのトレンド

1ctティファニー爪の婚約指輪

ダイヤを強調した婚約指輪

価格は10万円~数百万円
ダイヤモンドの大きさや品質などを強調したデザインで指輪部分にはほとんど飾りなどが無くシンプルにダイヤを引き立てるデザインです。
ダイヤの品質・大きさによって価格は大きく変わり最高級のグレードで1ct以上の大きさになると数千万円もする物もあります。大きさ品質に拘らなければ10万円程度で手に入る物もあり値頃感が出てきます。

デザイン性のある小さめダイヤの婚約指輪

デザイン重視の婚約指輪

価格は10万円~30万円
ダイヤモンドの品質はそれほど重視せず、指輪部分のデザインをファッショナブルにして普段でも身につけやすいようにしたデザインです。
中石のダイヤモンドの大きさも0.2ct程度の大きさであればフェミニンな要素が大きくなり可愛らしいデザインの女性に人気が集まるようです。
脇石に使う小さなメレーダイヤも数や色で様々な装いを演出することが出来デザインの幅が広がります。

ゴールドの婚約指輪

ゴールドの婚約指輪

価格は10万円~20万円
プラチナを使った婚約指輪よりもファッション性が高くなり、更に普段使い重視のイメージになります。
中石を小さな物にし、ゴールドの特性を活かしてわざといびつなマットな仕上げにしたりダイヤモンドを埋めこみ留めにする事でアンティークなクラシカルなイメージに仕上げることも出来ます。
高級感よりもオシャレなデザインリングのような雰囲気から昨今ゴールドの婚約指輪の人気も出てきました。

婚約指輪の選び方

結納の儀式を行わなくなってきた昨今では婚約指輪を購入される方も少なくなってきたと思います。ですが、相手に自分の愛情の深さを形に表すために女性に贈る婚約指輪はとても大切な存在です。 給料の何ヶ月分という相場には拘らず自分の予算内で購入する男性も増えていますので値段よりも相手に喜んでもらえる指輪を選ぶことが一番重要な部分だと思います。 普段身につけられないような豪華すぎるデザインは避けてさりげなくアピール出来るようなデザインが喜ばれます。女性の好みに合わせることも重要ですが、指輪をもらって喜ばない女性は居ないと思うのでサプライズを演出することが良いのではないでしょうか。 高価すぎると相手に与えるプレッシャーなども多くなるのでさりげなくサプライズを演出できる普段でも身に着けられるデザインを選ぶことをおすすめします。

結婚指輪について

結婚指輪(マリッジリング)

結婚指輪とは結婚した2人が愛の証としてお互いに身につけるペアリングのようなシンプルなデザインの指輪です。主に入籍後か結婚式当日から左手薬指に身につけます。 指輪の内側には2人の記念日やイニシャルなどを刻むことが多いですが、昨今はコンピューター彫刻によって2人の共通の思いでの物やメッセージをイラストなど含めて彫ることも出来ます。 日常着けっぱなしにする事が多く素材には主にプラチナを使用します。プラチナは酸化や腐食をしない金属なので日常気にせず着けられます。 永遠に変わらないと言うことから永遠に変わらぬ愛と共に縁起もよい意味合いもあり使用されることが多い金属です。
欧米ではプラチナの変わりにホワイトゴールドを使用することが多いですが、日本では圧倒的にプラチナが多いです。

結婚指輪の相場は

結婚指輪の購入相場は2本をペアで購入する事になるので細身でシンプルなデザインになることが多いです。
また、日常的に身に着ける物なので高価なダイヤモンドを使用せずペアで20万円前後の指輪を購入する事が多いようです。

内側の彫刻は何を入れるの?

コンピューター彫刻が出来なかった昔はアナログな道具を使って手作業で内側に彫刻を入れていました。その時代には決まった英数字しか入れられ無かったので何方もほぼ同じ内容でした。 主に記念日とイニシャルを入れる事が多く、男性の名前の頭文字が「K」で女性が「M」の場合には下記のようにお互いに指輪を贈りあうような内容にする事が一般的です。
レディスは 2020.3.21 K to M
メンズには 2020.3.21 M to K
最近はコンピューターで様々な模様や書体を入れることが出来ますが、実際は今でも上記のような内容を入れる方が80%をしめています。 ですが、やはり色々入れられますので日本語で入れたり、オリジナルのマークや手描きのイラストなどを入れたりするカップルもいらっしゃいます。
特に決まりはないので結婚する二人の自由に入れても良いでしょう。

どの指に着けるのか?

お二人が身につける結婚指輪は左手の薬指に着けます。なぜ左手薬指なのかというと左手の薬指が一番着けていて邪魔にならないと言うことがありますがその起源は古く1600年代のヨーロッパで定められました。 その理由は古代ギリシャ時代には左薬指と心臓(心)が繋がっていると信じられ、体の一番重要な部分に繋がる左手薬指に愛を誓うための指輪を着けるとう習わしがあったためです。 また、指輪の円(リング)はとぎれのない永遠を象徴することから永遠の愛の証を薬指に着けるようになったと言われています。

結婚指輪を着ける意味

結婚指輪を着けることによって以下のような事を実感できたり意味合いがあったりします。人生の大きな節目になる結婚を通して指輪を着ける意味を実感しましょう

 
  • 指輪を見ると結婚した実感が涌き、相手のことを思い一体感を感じる
  • 周囲に結婚していることを知らせることが出来、信頼を得られる
  • 自分が家族の中心になり親になるための責任感を実感できる

結婚指輪のデザインのトレンド

細身でシンプルな結婚指輪

細身でシンプルな結婚指輪

価格はペア10万円~
幅が細くなると使用地金も少なくなり値段も必然的に安くなってきます。
シンプルなデザインは流行やうさりが無いので永遠に身につける物としては飽きも来ないところがメリットでもあります。細い指輪の場合はデザインも限られてきますが、表面のテクスチャーやS字型など工夫次第で色々なデザインになります。

豪華なダイヤの結婚指輪

豪華なダイヤの結婚指輪

価格はペア15万円~
婚約指輪を購入しない変わりにレディスにはダイヤを埋めこんだデザインが人気になっています。
昔はレディスもメンズも同じデザインのサイズ違いというような指輪が多かったのですが、ダイヤを使うことで女性らしい指輪になります。
シンプルに1個だけ埋めこんだ物やパヴェ状に沢山入れたりカラーダイヤの使用などでデザイン性も高くなり、キラキラした指輪は永遠に女性の憧れです。

個性的な結婚指輪

個性的な結婚指輪

価格はペア15万円~
素材をプラチナ以外のゴールド系の金属を使用したり表面の模様やテクスチャーを入れることで自分たちだけのオリジナル結婚指輪に仕上げることが出来ます。
他人とはかぶらない自分好みのデザインは世界で2人だけのデザインになるので個性を重視する人には拘りを詰め込んだ逸品になります。
お店によってはカラーメッキを施したり職人の手彫り彫刻を施せるなど、独自の加工技術を持ったお店があるので利用すればより個性的な結婚指輪が出来上がります。

結婚指輪の選び方

婚約指輪のようにダイヤの価値によって値段が大幅に違うこともなく、デザインや形によっておおよその値段相場がハッキリしています。 日常ずっと指に着けておく物なので邪魔にならないようなデザインを選ぶのが良いでしょう。また、プラチナは酸化も腐食のしないので気にせず着けられます。 昨今の流行でゴールド系の結婚指輪も増えてきましたがゴールドの場合は温泉に含まれる硫黄に反応して茶褐色に変色してしまうので注意が必要です。 流行が終わったときに古いイメージになりにくく気にせず着けられる素材としてプラチナを選択するのが長い目で見ると良いでしょう。

結婚指輪と婚約指輪の違いまとめ

婚約指輪(エンゲージリング)とは、その字のとおり結婚の約束をするために結婚前に女性だけに贈る大きなダイヤなどをあしらった女性だけが身につける指輪です。

結婚指輪(マリッジリング)とは、結婚後に2人が身につけるシンプルなペアの指輪です。

どちらも自分たちの予算やニーズにあった無理のしない範囲で購入する事が大切です。素材やデザイン、購入方法も多様化しているので様々な選択肢の中から選ぶことも必要です。