結婚指輪を薬指にはめる理由とそれぞれの意味
結婚式の中でも重要な儀式の一つ指輪交換には正式な意味があります。結婚式の指輪交換はお互いの薬指にはめるのが決まりとなっていますが、正しい意味について理解していない人も少なくありません。はめる指によってそれぞれ異なる意味を理解しておく必要があります。
薬指にはめる意味
結婚式の指輪交換でお互いの薬指にはめる儀式の起源は、古代ギリシャまで遡ると言われています。古代ギリシャでは、女性の左手の薬指と心臓は1本の血管で繋がっていると考えられていたのです。永遠の愛を誓うために、人間の命に一番近い指にはめるようになったという説が有力とされています。親指から数えて4番目に位置する薬指は人間が生きて行く上で特に利用頻度が低い指です。他の指に比べて清潔さが保たれていることで、日本では古くから薬を混ぜる、塗るといった作業などで重宝されています。常に身に着ける結婚指輪を、長く愛用するために清潔で汚れにくい薬指が選ばれたというのも説の一つです。
他の指が持つ意味
左手の薬指以外には愛と絆を深めて願いを成就するという意味が込められていますが、そのほかの指を選択すると大きく異なります。サムリングと呼ばれる親指は信念の貫き、思いの実現という意味です。相手への愛を貫く、理想の結婚生活を実現するという解釈もできます。インデックスリングの人差し指は、精神の安定と積極性を高める効果です。気持ちの高ぶりを抑えたい時や、主体性を持って仕事に取り組みたい時に有効とされています。
ミドルフィンガーの中指は、協調性と人間関係の向上です。職場での上司や同僚との付き合い、ビジネス相手と円滑な取引をしたい状況ではめると高い効果が期待できます。ピンキーリングの小指は恋愛の引き寄せです。片思いをしている相手がいる、新しい恋愛に踏み出したい人向きと言えます。
右手の指にはめた時のそれぞれの意味
人間の指は左右でそれぞれ違う意味を持っていることを知らない人も少なくありません。右手のサムリングの意味は、強い信念とリーダーシップです。グループのまとめ役、ビジネスにおける管理職ポジションにいる人にとって大きな意味を持ちます。インデックスの人差し指は、主に集中力と行動力を高める効果です。ミスが許されない大事な役回りを任された時にはめておくと、良い結果を得られやすいと言われています。ミドルフィンガーの右手中指は、邪気払いとインスピレーションの向上です。運気が低迷している時や、新しいアイデアを生み出す状況下で高い効果が発揮すると考えられています。
アニバーサリーリングの薬指が持つ意味は、恋愛成就と心の安定です。好きな人への告白を成功させたい、何かに臨む時に気持ちを落ち着けたいという場合に適しています。ピンキーリングの小指は、魅力アップです。はめることで自分に自信を持ちやすくなる効果が期待できると言われています。
国や宗教による違い
日本では和式、洋式を問わず薬指にはめることが通例となっていますが、海外には他の指を選択する国もあります。ドイツやオーストラリアといった東ヨーロッパでは、結婚指輪は右手薬指、婚約指輪は左手薬指にはめるのが主流です。国だけでなく宗教で違いが出ることもあります。同じキリスト教でも、カトリックの結婚指輪は左、プロテスタントは右手の薬指です。
はめる指の規定の有無
日本では古くから指にはめることが一般的となっているため、他の指はNGと思い込んでいる人も少なくありません。これは大きな間違いで、実際は結婚指輪をはめる場所に明確な規定はなく、個々の判断ではめる指を決めても問題はないと言われています。
指が持つ意味を理解して決める
結婚指輪の場所について明確な決まりはありませんが、はめる指でそれぞれ意味が異なります。結婚指輪はお互いの愛を誓い合うアイテムなので、左手薬指以外を選ぶのであれば、恋や愛に関係する意味を持つ指を選択することが大切です。