男性でもOK!花びら形の手作り結婚指輪

男性でもOK花びら型の手作り結婚指輪

ワックスを使って結婚指輪を手作りして頂いたお二人のご紹介ですが、先に結婚指輪を手作りするためのワックスの種類を少しご紹介したいと思います。

結婚指輪に使うワックスの種類

結婚指輪の原型を作るためのワックスは一般に良く使われている種類が3種類あります。

ワックスの色が青、紫、緑で色分けされており、それぞれの硬さが違います。

柔らかい順に青>紫>緑で、緑が一番硬さのあるワックスです。

なぜこのように硬さの違いがあるのかというと、製作する原型によって使い分けます。

青ワックス

青のワックスは一番柔らかく切ったり削ったりするのが一番簡単です。ヤスリで削った跡もペーパーヤスリや布などで磨いていくと簡単につるつるにすることが出来ます。

柔らかいので一番扱いが簡単なのですが、その分角を出すとかエッジを立てるといったことが難しくなります。角のあるデザインを作れたとしても指で擦るだけで簡単に角がダレて丸くなってしまいます。

そのため、角や尖った部分の無いデザインのジュエリーを作るのに使用します。

紫ワックス

青ワックスと緑ワックスの中間の硬さのワックスです。青ワックスに比べて硬さがあるのである程度エッジの聞いたデザインの製作に向いています。ある程度細かいデザインの製作が可能なのでプロの職人さんが一番使っているワックスでしょう。

緑ワックス

一番硬いワックスです。尖った部分やエッジをビシッと出すことが出来ます。そのため細かい模様やパーツを作ることが出来るので小さな部品のようなものも作れます。

ただし、固い分切ったり削ったりするのに少し時間がかかります。また、固いので少し力が加わると折れたり割れたりするので扱いはかなり慎重に行う必要があります。

初心者向きのワックスは青

用途によって使い分けするワックスですが、初心者の方が作業しやすいのが青ワックスです。切削も簡単で作業も早いので初心者が一番扱いやすいワックスでしょう。エッジを出しにくいという特徴がありますが、結婚指輪やペアリングでは尖った部分やシャープなエッジのデザインは必要なく青ワックスで充分作ることが出来ます。

MAKI工房でも大阪・徳島ともに青ワックスでお客様に結婚指輪を手作りして頂いております。

花びら型の結婚指輪原型作りの開始

前述したようにご来店のお2人には青ワックスを使って作業をしていただきました。

このページのタイトルにあるように花びら型の結婚指輪を作っていただきます。完成した指輪は最後にご紹介しようと思いますが、指輪の形はストレート型のデザインです。

ワックスの切り出し

ワックスを切り出す彼女

指輪幅は2mmに決定で、チューブ状の青ワックスから2mm幅でワックスを切り出します。切り取るための目安線を2mm幅でワックスに罫書き、その罫書き線を目安にノコギリでワックスを切っていきます。

ワックスの特徴を説明したように青ワックスは柔らかく簡単に切ることが出来ます。気を付けないといけないところは柔らかいゆえに歪んで切れてしまいやすいので真っすぐ切るのに少しコツがいる程度でしょうか。ですが、断面がガタガタに切れてしまっても断面は簡単にヤスリで削ることが出来るのでそれほど気にしなくても大丈夫です。

ワックスのサイズ合わせ

指輪のサイズ合わせをする彼女

断面をきれいにヤスリで削って2mm幅にし、ドーナツ状になったワックスの穴を広げて自分たちの指サイズになるようにしていきます。

この穴を広げる作業は力を入れて無理に削ると内側の面がガタガタになってしまうのでゆっくり力を入れずに削っていただきます。サイズの穴は大きくなりすぎると修正がきかないのでサイズ合わせは特に慎重に行います。

表面の模様を削る

結婚指輪を手作りする彼

サイズ合わせが出来上がると表面を削って適正な指輪厚みにします。

厚みを削って表面をある程度仕上げたあと、最後に一番重要な花びら型に削る作業です。

まず完成した花びら型の結婚指輪原型をご覧ください。

花びら型の手作り結婚指輪原型

シンプルなストレート型のワックスに5か所の切れ込みが入っているのがわかるでしょうか。

指輪の表面から側面にかけての角を三角ヤスリで削って切れ込みを入れています。マジックで下書きを入れているようにこの切れ込みを広げるように削れば花びら型の結婚指輪原型になります。

この切れ込みを入れる作業は細かい作業なので慎重に。

写真で言うと指輪の幅真ん中に向かって上下から切れ込みが入っていますが、ずれの無いように削らなければいけません。また、力を入れて押さえて削ろうとすると柔らかいワックスなので折れてしまうことがあります。ただし、折れても熱で溶かしてくっ付けることが出来るので失敗してもやり直しが出来るので落ち着いて作業しましょう。

折れたりしても修正が出来るのがこのワックスでの手作りが初心者の方に向いている大きな理由でもあります。

花びら型の結婚指輪が完成

ワックスの切れ込みを滑らかに広げてプラチナ鋳造して完成した結婚指輪です。

側面が花びら型の手作り結婚指輪

写真を見ていただくと滑らかに広がって、指輪の側面が5枚の花びらの形になっています。MAKI工房では別のデザインで5枚の花びら型の結婚指輪がありますが、そのデザインに比べると側面のみ花びら型に見えるデザインなのでよく見ないと花びらになっているのがわかりにくいデザインです。

このよく見ないとわからないというのがミソで、男性が身に着けても可愛らしすぎないというデザインになります。

しかも指輪の表面部分が平打ち型でシャープなイメージも兼ね備わったデザインなので都会的でクールな印象を与え、男性でもかっこよく付けられる結婚指輪です!

花びら型の手作り結婚指輪

指に着けると側面が花びら型になっているとは見えず、無限大の形が表面全周に繋がったようなデザインです。

男性にも人気があり、大阪工房と徳島店ともにこのデザインを手作りするお客様は多く、アレンジしてダイヤモンドを埋め込んだり、一部つや消しにするなどして自分たち独自のデザインにすることが出来るので本当におすすめのデザインです。

気になる方は是非ご相談ください!