ワックスで作る自由な形自由な模様の手作り結婚指輪

自由な形自由な模様の手作り結婚指輪

ワックスで結婚指輪を手作りしたお客様のご紹介です。

香川県よりご来店で小さなお子様連れの親子3人でご来店いただきました。

手作りで来店して頂いた際には、結婚指輪制作に入る前に必ずデザインの相談をし、設計図のようにデザイン画を描いてその通りに作っていきます。今回のお客様は過去にジュエリー製作などデザイン関係のお仕事に携わったことがあることからデザイン性の強い個性的な指輪にしたいとのご希望がありました。そのため、おおよその形を決めて表面の模様などテクスチャーは気分で施していくことになりました。

基本的な形は大きくカーブしたS字型の指輪を作っていきます。

自由な形を削りだすためのワックス

S字型の形は必要な歪み幅分のワックスから削り出して作ります。そのため写真のようにかなり厚い目のワックスを削っています。削る部分は多いですが、ワックスは柔らかいので力は必要なく根気強く削っていくことが大切です。

形を削り出すことができたら表面の模様(テクスチャー)を入れていきます。

指輪にテクスチャーを入れる

彼女の拘りのほうが強く、彼女のデザインに合わせるように彼の指輪も削っていきます。比較的彼の指輪のほうがどちらかといえばシンプルです。

表面のテクスチャーはいろいろな方法でワックスに入れることができますが、彼女はそのいろいろな方法をできるだけ使って、いろいろな表面の模様をつけることを希望されていました。

そのため、ヤスリ、ハンドモーター、先のとがった治具など様々な道具を使って模様を入れます。

また、表面の形も単純な甲丸形の部分や平面が基調になった部分、とにかくいろいろなデザインが盛り込まれたようなデザインになりました。

出来上がったワックスを鋳造して出来上がった手作り結婚指輪がこちらです。

自由な形自由な模様の手作り結婚指輪

左のプラチナ指輪がメンズで、右のピンクゴールド指輪がレディスです。

プラチナのメンズは表面をやすりでランダムに削り、その削った面をピカピカに磨いてカジュアルなデザインに仕上がっています。

ピンクゴールドのレディスはつや消しになっている部分があったり、ハンドモーターの凸凹な部分、ライン傷のような部分があったりと表面の模様は様々です。アンティーク調に仕上がっています。

また、内側の文字にも拘り、手書きの文字を彫刻しています。さらにそれぞれに天然石を埋め込んでかなり個性的な結婚指輪になりました。

ワックスの段階ではこの表面の模様などがどのように仕上がるのかが想像しにくく、思っていたようなデザインになるか不安に思われていたようですが、指輪が完成して実物を見ていただくとたいへん喜んでいただけて良かったです。

様々な要素が盛り込まれた結婚指輪になり、表面の部分によって印象が変わるので指につけた状態で気分によってくるくる回して様々なデザインを楽しめる完全に二人だけのオリジナル結婚指輪になりました。

自由な形自由な模様の手作り結婚指輪

この度は遠方よりのご来店誠にありがとうございました!