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立爪で留めた婚約指輪
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婚約指輪の宝石の留め方は何が良いのか

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婚約指輪は二人の幸せの証ともいえる大切な品です。
一般的にはプロポーズから結婚式までの間身に着けるものですが、結婚指輪と共に重ねづけする女性も少なくありません。日常で身に着けるものだからこそ長く大切にしたいものです。
そんな指輪の宝石の留め方としては、立て爪または埋め込み、が使用されることが多いです。どちらの留め方が合っているのか、それぞれのポイントやメリット、デメリットをお話しします。

立て爪と埋め込みの特徴

まずは宝石の留め方としてオーソドックスなタイプの立て爪式です。地金から伸びた金属の爪で宝石を固定する方法で、宝石部分だけが出ている形状です。爪の本数は2~8本と様々で、婚約指輪というと立て爪をイメージする方も多いようです。
力加減が上手くいかないと宝石に傷が出来たり、外れやすくなってしまうなど、爪部分を加工する際に均等な力をかけなければならない為とても繊細な作業が必要です。
次に、地金に穴をあけてその中に宝石を埋め込んで固定する留め方のことを埋め込み式と言います。爪を作らない為、出っ張りがなくすっきりとした形状で男女ともに着けやすい形といえます。また、使用できる宝石の種類や自由度が高い為、指輪のアレンジとして利用されることが多くあります。

立て爪式のメリットデメリット

立て爪の場合は宝石が地金から出ているということもあり、天面、側面、様々な方向から光が当たり、宝石の美しい輝きを引き出します。また、宝石を留める爪自体にも輝きがある為、爪の形状や本数が変わると印象も変わってきます。立て爪の種類にも様々あり、爪の形状を変えることでデザインの幅も広がります。
しかし、宝石部分や爪が服などに引っかかりやすい、という欠点もあります。強い力が掛かると爪部分が歪み、石が外れる原因になります。また、覆われている部分が少ないので宝石部分に傷が出来てしまったり、爪付近には汚れが溜まりやすい傾向がありますので、お手入れにも注意が必要といえるでしょう。
光を取り込みやすく、宝石のカットを最大限活かせる王道のデザインでもある立て爪式ですが、所作に気を遣うといった意見も多くあります。指輪は繊細なものですから留め金の歪みは石外れの大きな要因です。知らない内にぶつけてしまったということが無いように、仕事中や家事の際は外しておくと安心かもしれません。

埋め込み式のメリットデメリット

挟み込んでダイヤモンドを埋め込んだ婚約指輪

埋め込み式は宝石自体を地金で覆っている為、表面がフラットで服などへの引っかかりも少く、石が外れるリスクが少ないといえます。石に傷がつくリスクも減るので、安心して身に着けられます。見た目がシンプルな分、カジュアルな服装にも合いやすく、性別を問わず普段使いしやすいのも特徴です。使用できる宝石の種類も多く、よほど強度が低い石でなければ埋め込みが可能なので、婚約指輪を作る際にダイヤモンドと共に誕生石などをアレンジとして埋め込む方もいます。
反面、宝石が露出している部分が少ないので光が反射しにくく、爪留めよりも輝きは劣ります。また、宝石を連続して埋め込むデザインの場合はサイズ直しが難しく、場合によっては作り直しになることも知っておくと良いでしょう。
折角の婚約指輪だから日常も身に着けておきたい、といった方にはシンプルかつ耐久性のある埋め込み式の指輪はとても人気があります。石が外れるリスクが少ないとはいえ全くない訳では無いので、地金部分に強い負荷がかかれば、歪んで石が外れてしまうこともあります。やはり取り扱いには十分注意が必要でしょう。

大切な婚約指輪だからこそ、デザイン以外にも石の留め方の違いや特徴を知っておくなら、より良い指輪選びが出来る筈です。そしてどちらの場合でも共通していえることですが、丁寧に扱うということが、長く身に着ける何よりもの秘訣といえるでしょう。