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手作り結婚指輪の表面に入れる模様のいろいろ

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結婚指輪を作る方法には鋳造や鍛造、削り出しなど様々な方法がありますが、初心者の方にはワックスを削って結婚指輪の原型を作る方法が一番簡単です。

出来上がったワックスはロストワックス鋳造法で結婚指輪に仕上げていきますが、デザインもいろいろな物を簡単に作ることが出来ます。

指輪を作るワックスはチューブ型の形をしていてのこぎりで切り取るだけでドーナツ状のリングの形になります。柔らかい素材なので削るのも力は必要ありません。

表面の厚みなど余分なワックスはヤスリで削って作りますが、爪などでもがりがりと削れるほどの固さです。このワックスの特徴を活かしてワックスの表面にいろいろなテクスチャー(模様)をお客様自身で入れることが出来ます。

自分で模様を入れるので費用がかからずオリジナルになる

指輪のワックスは硬いもので削ったり彫ったりすることで簡単に模様がつきます。

ワックスの表面に入れた模様はそのままの模様で金属に置き換わるのでオリジナルの模様を作ることが出来ます。自分でワックスに模様を入れるので費用も掛からず簡単です。模様を入れる方法はいろいろありますが、その模様を入れる方法や出来上がった質感などをご紹介します。

ヤスリで削った削り跡

中目くらいのヤスリを使って表面をワザといびつに削って、その削り跡を模様として仕上げていく方法です。

金属のヤスリ

ワックスの表面を削るための金属ヤスリ

ヤスリ目を残して仕上がった指輪ワックス原型

ヤスリで削った削り跡をそのまま残して仕上がった結婚指輪ワックス原型

ヤスリ目をそのまま残して鋳造して完成した結婚指輪

ヤスリの削り跡を残してそのままゴールドで鋳造し、表面は磨かずに仕上げた結婚指輪です。ヤスリ目で削った跡が手作り感のある風合いになりアンティークのような仕上がりになります。

大粗目のヤスリでランダムに削る

かなり粗目のヤスリを使って表面にランダムな削り跡を入れていきます。適当に削っても面白い模様になります。

大粗目のヤスリ

かなり粗目のヤスリ

大粗目で模様を入れた指輪ワックス原型

粗目のヤスリを使ってワックスの表面をなでるように削ります。表面が凸凹した不規則な削り跡が残ります

大粗目のヤスリを使って模様を入れた原型で完成した結婚指輪

粗目のヤスリで表面をランダムに削ったワックスを鋳造して仕上がった結婚指輪です。不規則な傷のような削り跡が古美術品のような雰囲気になります。

ボールポイントで表面を削る

ボールポイントハンドモーター

ハンドモーターの先に丸いボールポイントを付けて、回転するポイントによってワックスを削る

ボールポイントで模様を入れた指輪ワックス原型

ボールポイントでワックスを削ると岩肌のようなかなりごつごつした表面になります

ボールポイントで模様を入れたワックス原型を仕上げた結婚指輪

ボールポイントで削ったワックスを貴金属で仕上げた結婚指輪です。ヤスリで表面を削ったものと比べるとかなり凸凹した表面になります。

先の尖った道具で傷をつける

ケガキなど先の尖った硬い道具で表面にラインのような傷をつけていきます。

先の尖ったケガキ

先の尖ったケガキコンパスなど

ケガキで模様を入れた指輪ワックス

尖ったものでワックス表面をひっかくように沢山の傷をつけていきます。傷のつけ方は縦でも横でも自由に付けることができます。

ケガキで原型表面に模様を入れて完成した婚指輪

キズの沢山入ったワックスを鋳造して貴金属に仕上げた結婚指輪です。ヘアラインよりも凹凸が大きく木の表皮のような風合いになります。

金属の仕上げで表面に施す加工

これらのようにワックスは柔らかいので表面を削って簡単に模様を付けることが出来、オリジナルを作ることが出来ます。ワックスに施す模様は自分たちで着けるので費用は掛かりませんが、貴金属に仕上げる段階で表面に施す加工もあり、金属になってからの加工は費用が掛かります。

ですが、自分で削ったワックス原型と組み合わせると更にいろいろな仕上がりになります。

金属の仕上げで施す加工は主に以下のような加工があります。

サンドブラスト

サンドブラストとは小さな砂の粒子を空気の圧力によって高速で吹き出し、金属表面をつや消しにする方法です。すりガラスのような曇った表面になります。

サンドブラストつや消し結婚指輪

サンドブラストによって結婚指輪の表面をつや消しにしている所です。高速で噴き出す砂が指輪表面に小さな凸凹を作りつや消しにしていきます。

サンドブラストでつや消し作業

自分で不規則に削ったワックスを鋳造し貴金属に仕上げ、更にブラストできめの細かいつや消し処理をした結婚指輪です。

ブラストつや消し結婚指輪

ダイヤポイント仕上げ

ダイヤポイントという工業用ダイヤモンドの粒子が付着した治具を使い、ハンドモーターの先端工具として手作業によって表面をつや消しにしていく仕上げです。

ブラスト仕上げよりも荒い仕上がりになりますが、少しキラキラしたつや消しのような表面になります。

ダイヤポイントつや消し結婚指輪

下の写真のイエローゴールドのリングは、自分でランダムに削ったワックスを貴金属に仕上げて更にダイヤポイントのつや消しを加えた結婚指輪です。

ピンクゴールドのレディスは凸凹はそのままで、ヤスリ目はピカピカに磨いて仕上げています。

ゴールドのブラストつや消し結婚指輪

槌目加工

槌目加工は金属に仕上がった表面を金づちでトントンと叩いて沢山の小さな光沢面を作る加工です。ワックス原型は凸凹にせず、つるっとした仕上げのワックスを鋳造して一度ピカピカに磨いてから金づちで叩きます。

槌目模様の結婚指輪

手彫り彫刻

貴金属で仕上げた表面に手彫りで彫刻を彫ることが出来ます。お客様自身でワックスに模様を付けたものではありませんが、細かい模様やデザインを彫刻でき、キラキラした彫刻面が美しく人気があります。

下の写真はハワイアン彫刻で縁起の良いマイレの葉をモチーフにしたハワイアン彫刻です。

手彫りハワイアン彫刻結婚指輪

このように手作りで作る結婚指輪はワックスで模様を彫るなどすれば費用も掛からず、オリジナルの結婚指輪を作ることが出来ます。
また、費用は別途かかりますが、貴金属に仕上げる段階でお店の職人さんが模様を入れたりすることも出来るので、自分たちの作りたいデザインに合わせていろいろな加工を施すことも検討しましょう!