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婚約指輪とは結婚の約束をするために男性側から女性に送る指輪です。指輪にあしらわれるメインの宝石はダイヤモンドが一般的ですが、ルビーなどの他の宝石を使った婚約指輪もあります。
日本では結納の儀式のときに女性側の家族に贈られることが多いのですが、現在は結納を行うカップルは少なくなりプロポーズの際に結婚の申し込みを行う時に女性にサプライズで贈られることが多くなりました。
今回は婚約指輪に使われるダイヤモンドの選び方や2020年現在の相場について解説します。
ダイヤモンドの評価の基準
婚約指輪に使われるダイヤモンドは大きさやグレードによって価格が様々です。どのような基準によってその値段が決まるのか説明します。
ダイヤモンドの4C
ダイヤモンドには4Cといって価格を決めるうえで重要な要素があり、その要素に沿って価格相場が決められています。
4Cとは「カラット」「クラリティ」「カラー」「カット」の頭文字のCを取って4つのCと呼ばれています。4Cそれぞれの総合評価で価格が決まるので単純に「カラット」だけ大きければ価格が高くなるというものではありません。では4Cとはどのような要素で構成されているのでしょうか?
カラット
カラットとは、重さの単位で1カラットは1ctと表記され0.2gです。一般によく見るラウンドブリリアンカットの丸いダイヤモンド1ctの直径は6.5mmです。
ダイヤモンドのカラットと直径
カラット | 直径 |
---|---|
1ct | 6.5mm |
0.5ct | 5.2mm |
0.3ct | 4.3mm |
0.2ct | 3.8mm |
0.1ct | 3.0mm |
古い話ですが、90年代のバブル期には0.5ctや1ctなどの大きなダイヤモンドを使った婚約指輪も良く売られていて、一般の人でも100万円オーバーの指輪も購入されていました。
現在では大きなダイヤは派手になり敬遠されるようです。価格の面でも高額な指輪は好まれず0.2ct~0.3ctの小ぶりなダイヤモンドが主流になっているようです。
クラリティ
クラリティとは石の透明度の事です。ダイヤモンドには自然な状態で内包物や劈開などが内部に存在します。内包物とは不純物や異質物などの事です。劈開とは石の亀裂や泡状に見える亀裂のようなものもあります。
この内包物や劈開が1つの石の中に多く存在するほど石の透明度が落ち、光の反射が遮られダイヤモンドの輝きが損なわれてきます。
クラリティ(透明度)が高いほどダイヤモンドの価値が上がります。それぞれ内包物の多さによって以下の様にグレートが決められています。FLがフローレスと言い一番高いグレードで価格が高価になります。
FL | IF | VVS1 | VVS2 | VS1 | VS2 | SI1 | SI2 | I1 | I2 |
カラー
ダイヤモンドは無色透明に見えますが実際には少し色がついています。この色目は素人が見てわかるような色ではなく専門家が見て初めて分かるような色です。
この色のついていないものほど高価になり、茶褐色の色が濃くなるほどにグレードが下がり安価になってきます。
カラーのグレードは無色透明の「D」から始まり、アルファベット順に「Z」まであります。
「K」以下のもので初めて何となく色がついてるかな?と思うくらいなので「D」~「J」までなら素人で判別できるレベルではないので、予算に合わせて選んでも良いでしょう。
また、ピンクやイエローといったナチュラルに色目の濃いダイヤモンドは「ファンシーカラーダイヤモンド」と言い、他の評価で高価になってきます。
カット
カットはダイヤモンドの輝きを出すためにラウンドブリリアンカットなどのように手作業でカットした形の良し悪しの評価です。
カットの評価には、カットプロポーション(正確な形)、ポリッシュ(研磨)、シンメトリー(対称性)で評価され、「Excellent」「VeryGood」「Good」「Fair」「Poor」のランクがあります。
「Excellent」の中でもカット、ポリッシュ、シンメトリーの3つが「Excellent」の場合はトリプルエクセレントと呼ばれ「3EX」とされます。
このカットがダイヤモンドを輝かせるための重要な要素でカットが悪ければクラリティやカラーが良くても輝かないダイヤモンドになってしまいます。
逆にクラリティ、カラーが低くても光を十分に反射させて輝かせることが出来ます。一般的にはクラリティ、カラーの低いダイヤに良いカットを施すことは少ないです。
更に「ハート&キューピット(H&C)」という評価があり、特別なスコープで見るとハート型の模様とアロー(矢)模様が浮かび上がるもので輝きが最も強く価格評価も高いものになります。
婚約指輪の相場
これらのようにダイヤモンドの大きさや評価によって値段が変わってきますがどのくらいの婚約指輪が相場なのでしょうか?
前述したようにバブル期には大きさが0.5ct~1ct、クラリティは「VVS」クラスなどの高評価のダイヤモンドを使った婚約指輪も良く売れており平均の予算は30万円~50万円と高額でした。
2020年現在では景気の動向によるのと、結納などの儀式も行われなくなったため相場がかなり下がっておりダイヤの大きさは0.2ct程度、クラリティも「SI」ぐらいと高評価にこだわらず、10万円~20万円程度となっているようです。
見栄えや品質にとらわれず、デザインや思い入れなどを重要視するようになりグレードのついていないダイヤモンドをチョイスした10万円以下の婚約指輪を購入される方も増えてきているようです。
手作りなら値段も安く心のこもった婚約指輪
予算が大幅に下がってきた婚約指輪ですが、手作りで作れば心のこもった婚約指輪になり価格も安く仕上げることが出来るので手作りでオリジナルの婚約指輪を作る方が増えてきました。
ダイヤモンドのグレードを問わなければ0.2ctで2万円代という格安のダイヤモンドを使うことも出来るので安価な予算で婚約指輪を手に入れたいという人にはお勧めの購入方法です。
ぜひ参考にしてください。