ハンドモーターで凸凹模様を自作した結婚指輪

2023-04-28 15:46:46  | NoComment
                   

お隣の兵庫県からご来店頂いたお客様のご紹介です。

大阪工房で結婚指輪を手作りして頂きました。

今回ご来店頂いたお客様は雰囲気カジュアルなお洒落なお二人でした。

デザインを決める際に沢山の指輪見本を見て頂き、カジュアルなデザインを中心に選別していきました。男女では好みが違うのでいろいろ相談して彼の希望で表面を自作でランダムな凸凹が入ったデザインに決定です!

彼の雰囲気にぴったりの結婚指輪の手作り開始です!

ワックスの切り出し

兵庫県から手作り結婚指輪のお客様

基本の形はストレート型。

作る指輪の幅に合わせてノコギリでワックスを切り出します。

メンズは彼の手の大きさに似合うように指輪幅は3mmと太目で作ります。

レディスは華奢な彼女の手の大きさに似合う指輪幅で、細目の2mmで切り出して頂きました。

ノコギリで切る際に目安線を引きますがおおよその人が真っすぐは切れずに断面がガタガタになることが多いです。

木を切るのとは違ってワックスは柔らかいので、真っすぐ切るにはそれなりのコツが必要ですが、ガタガタになっても大丈夫です。

ワックスが柔らかいがゆえに切った断面はヤスリで簡単に真っすぐ整えることが出来るので安心してください!

ワックスを切り出したのちに行う作業は以下の通りです。

①断面をヤスリで削る

②内側をリーマーで削りサイズ合わせ

③余分な外側の厚みを削る

ここまでの作業でシンプルな甲丸リングなどであれば指輪原型の完成です!

表面の模様を自作する

今回のお客様のデザインは表面に凸凹模様を入れてピカピカには磨かないカジュアルなデザインに仕上げます。

そのため、シンプルなストレート型の甲丸リングが出来上がればハンドモーターを使って表面に模様を入れます。

ハンドモーターで指輪に模様を入れる彼

彼が一生懸命に模様を入れる作業をしてるところです。

ここで注意しなければいけないのは、ハンドモーターを強く押し付けない事です!

ハンドモーターを強く押し付けてしまうと柔らかいワックスは歪んで折れてしまいます。

ハンドモーターの先には回転するヤスリのような治具がついており、押さえつけなくても充てるだけで自然に削れて行きます。練習など必要の無い作業ですが、自身の無い方は少し練習すれば簡単に出来るようになるでしょう。

ハンドモーターとは

ここでハンドモーターについて少し説明いたします。

ハンドモーターの治具

先はチャックになっており、いろいろな治具を取り付けて使います。

スイッチを入れると先の治具が回転し、治具によって穴をあけたり削ったりすることができる工具です。鉛筆を持つように手でもって使い、歯医者さんが歯の治療に使うハンドモーターとよく似た工具です。

先にドリルをつけると、ドリルの直径によって大きさの違う穴をあけることができます。

研磨治具をつけると金属を磨いてピカピカに仕上げることができます。

ワックス表面の模様はダイヤモンドバーという治具を使って模様を入れました。ダイヤモンドバーとは細かい人口ダイヤモンドの粒子が先端についており、対象物を削ったりする作業に使用します。

ダイヤモンドバーにもいろいろな形状があり、今回のデザインのような場合は写真のようなボール状のダイヤモンドバーを取り付けて模様を入れます。

凸凹表面の結婚指輪原形の完成

凸凹表面の手作り結婚指輪ワックス原型

ダイヤモンドバーを使用し、ハンドモーターでワックスの表面にランダムな凸凹模様を入れたワックス原型が完成しました!写真を見ると小さな丸いランダムな凸凹がついているのがわかると思います。

削り方によって細い凸凹、荒い凸凹と使う人によって模様が違うので、その人の好みに合わせて凸凹具合を調節すればよいでしょう。

結婚指輪のワックス原型が完成

手作り結婚指輪の完成

プラチナで鋳造後、きれいに研磨して結婚指輪に仕上がりました。

レディスには女性らしさを出したいということでダイヤモンドを1個埋め込んでいます。

幅は2mmと細く作っていますので、表面はカジュアルなデザインですが指輪が細いと可愛らしく見えます。

自作で凸凹模様を入れた結婚指輪

この度は、ジュエリークラフトMAKI大阪工房にて結婚指輪の手作りご来店ありがとうございました!

大阪じゃーなるのインフルエンサーSHIHOさんが来店。手作り指輪製作を体験

2023-04-18 11:28:58  | NoComment
                   

ジュエリークラフトMAKIは創業50年以上の老舗で予てよりフルオーダーメイドのジュエリー製作、手作り結婚指輪の製作を手掛けてまいりました。

そのためいろいろなメディアで紹介されており、地上波TV放送でも紹介されたこともあるお店です。

今回は「大阪じゃーなる」という大阪の情報発信をしているポータルサイトの取材をしていただくことになりました。

インフルエンサー兼ライターのSHIHOさんに実際に手作り指輪の製作体験をしていただきました。

彫金で手作り指輪製作

指輪の製作方法は彫金で行っていただきました。彫金製作の場合は製作当日に完成させることが出来るので、製作開始から完成までその日にすべての工程を体験できます。

大阪じゃーなるSHIHOさんが指輪を丸める

まずは用意したプラチナ棒を曲げて指輪の形に丸めていく作業です。女の子でも簡単に金属を曲げることが出来る特殊な道具を使って作業をしていただきます。

この道具を使えば曲げた金属の端っこ同士をぴったりと合わせることができ、互い違いに合わさるようなことがありません。初心者の方でも簡単に作業できるので当工房では必須のアイテムです。

指輪の形に丸めることが出来たら溶接し、芯金棒とうテーパーのついた金属の棒に指輪を差し込んで形を真円に整えます。

大阪じゃーなるSHIHOさんが指輪を叩いて整形

指輪の素材はプラチナ950ですが、溶接時になます処理をしているので叩けば簡単にゆがみを直すことが出来、真円になります。木槌を使って叩くので強めに叩いても指輪の表面がつぶれるようなことはないので思い切ってトントン叩きましょう。

指輪がまん丸になったら今度はヤスリを使って表面を削り、凸凹した面を平らにしていきます。

大阪じゃーなるSHIHOさんが指輪の表面を削る

ヤスリ作業を行ったことが無い人がほとんどだと思うので、最初は慣れない手つきでしたが、作業していくうちにだんだん慣れてきて上手に出来るようになりました。

このヤスリ作業はとても大事な工程で、ヤスリでしっかりと段差などを平らにしておかないと研磨しても段差が残ってしまいます。

当工房では、お客様にヤスリ作業をしていただいたあとで、職人が仕上げのヤスリ作業をしますのでヤスリがけの足りない部分があってもきれいに仕上げることができますのでご安心ください。

ヤスリがけが終わればハンドモーターを使って表面をピカピカに磨きます。

ハンドモーターの作業は少し手が汚れてしまうのでゴム手袋を着用してもらってお客様に研磨してもらっています。

ここでも最後は職人が仕上げの研磨をしますので指輪はピカピカに仕上がります!

指輪がピカピカに仕上がったら最終工程の文字入れです。

SHIHOさんにも内側の文字彫刻に挑戦して頂きました。

大阪じゃーなるSHIHOさんが指輪の内側に彫刻する

文字彫刻も手作業で行う彫刻で、一文字一文字を丁寧に彫刻していきます。

ここで失敗は厳禁です!文字入れを失敗して余分な部分に傷をつけてしまうと消すことが出来ないので練習用の指輪に彫刻をしてもらってから本番の指輪に彫刻していただきます。

手作り指輪完成

大阪じゃーなるSHIHOさんの手作り指輪完成

文字彫刻が無事終われば手作り指輪の完成です!

今回は中指用の指輪をプラチナで手作りして頂きました。

とても満足して頂いた様子で安心いたしました。

SHIHOさんは現役大学生でとても可愛らしい女の子ですが、そんな彼女でも彫金で指輪を作ることが出来ました。

彫金で作る手作り指輪はデザインがストレート型で幅の広さも1.5mm、2.0mm、2.5mmの3種類に限定されますが、自分で完成まで作業の全てを行うので実際に自分で作ったという実感が湧き、大事に出来る指輪になります。

ぜひ結婚指輪の購入を検討中の方は、ジュエリークラフトMAKIで指輪を手作りしてみてはいかがでしょうか。

大阪じゃーなる公式サイトはこちら
https://osakakita-journal.com/