大阪で人気のハワイアン結婚指輪を手作り

2025-03-28 15:16:13  | NoComment
                   

大阪府南部からご来店で結婚指輪をワックスで手作りして頂きました!

ご来店前に事前にMAKI大阪工房のハワイアン結婚指輪を気に入って頂きご来店頂きました。

結婚指輪を手作りする大阪のカップル

ハワイアン彫刻の結婚指輪を検討されている方へ、ワックス原型を作成し職人による彫刻を施す際の利点と注意点、さらにハワイアンジュエリーの結婚指輪全般のメリットとデメリットについて詳しくご説明いたします。

ワックス原型制作と職人による彫刻の利点

ワックス原型を用いた指輪制作は「ロストワックス製法」と呼ばれ、古くからジュエリー製作において広く採用されています。この方法では、ロウのような素材であるワックスを削り出して指輪の原型を作成し、それを型として金属に置き換えることで、細部までこだわったデザインを実現できます。特にハワイアンジュエリーのような複雑な彫刻を施すデザインに適しています。ワックスは加工が容易で、流線的なデザインや細かな彫刻を施しやすいため、オリジナリティあふれる指輪を作成することが可能です。

指輪のサイズを合わせる彼女

注意点

  1. 技術的な制約: ワックス原型の作成は比較的自由度が高いものの、素材の特性上、極端に細い部分や複雑すぎるデザインは強度や鋳造時の問題を引き起こす可能性があります。デザインを検討する際は、専門家と相談しながら進めることが重要です。
  2. 時間とコスト: ワックス原型からの製作は、手間と時間がかかるため、既製品に比べて制作期間が長くなる傾向があります。また、職人による手作業が多いため、コストも高くなる場合があります。予算やスケジュールを事前に確認し、計画的に進めることが大切です。
ワックスを削る彼

ハワイアンジュエリーの結婚指輪のメリット

  1. 特別な意味とデザイン: ハワイアンジュエリーは、自然や文化に根ざしたモチーフが多く、それぞれに特別な意味が込められています。例えば、マイレリーフは「二人を永遠に繋ぐ強い絆」を象徴し、ウミガメ(ホヌ)は「幸運を運ぶ」とされています。これらのデザインを結婚指輪に取り入れることで、二人の絆や願いを形にすることができます。
  2. オリジナリティの追求: ハワイアンジュエリーは手彫りが主流で、一つ一つが職人の手によって丁寧に作られます。そのため、他にはない唯一無二の指輪を手に入れることができます。オーダーメイドであれば、デザインや素材、幅などを自由にカスタマイズでき、自分たちだけの特別な指輪を作成することが可能です。
  3. ハワイの魅力を日常に: ハワイアンジュエリーを身に着けることで、ハワイの美しい自然や文化を日常的に感じることができます。ハワイ好きの方や、ハワイでの思い出を大切にしたい方にとって、特別な意味を持つ指輪となるでしょう。
手作り結婚指輪が完成した大阪のカップル
手作りした結婚指輪のワックス原型

デメリットと注意点

  1. 価格の高さ: ハワイアンジュエリーの結婚指輪は、一般的な指輪に比べて高価になる傾向があります。これは、手彫りによる加工や、リング幅が広くなることで使用する金属量が増えるためです。予算をしっかりと確認し、無理のない範囲で選ぶことが重要です。
  2. 取り扱い店舗の少なさ: ハワイアンジュエリーを取り扱う店舗は限られており、実際に手に取って選ぶ機会が少ない場合があります。信頼できる店舗や職人を見つけるためには、事前のリサーチが必要です。また、遠方の店舗でオーダーする場合、打ち合わせや受け取りに時間と手間がかかることも考慮しましょう。
  3. 日常生活での使用感: ハワイアンジュエリーはデザインが華やかで、リング幅が広いものが多いため、職場や日常生活での使用に制約が生じる場合があります。特に手作業が多い職種や、シンプルな装いが求められる場面では、着用を控える必要があるかもしれません。日常的に着用することを考えている場合は、デザインや幅を慎重に選ぶことが大切です。

まとめ

ハワイアン彫刻の結婚指輪は、特別な意味とオリジナリティを持つ魅力的な選択肢です。ワックス原型を用いた製作方法により、細部までこだわったデザインを実現できます。

こちらが大阪工房で今回のお客様が手作りしたハワイアン結婚指輪です。レディスはマイレという葉っぱをメインにしたデザイン、メンズは葉っぱ、波の模様が全体に入ったデザインですが、あまりキラキラした派手なデザインにはしたくないという事で全体をブラストつや消しを施してつやを消しています。

また、双方にホヌと呼ばれる海の守り神である亀のデザインが施されています。

手作りのハワイアン結婚指輪
手作りのハワイアン結婚指輪

このようにお客様の希望でデザインを選べる選択肢もあり二人で作ったオリジナルの結婚指輪にすることが出来ます。

結婚指輪の手作り手順を動画で解説!ワックス編

2025-03-20 11:04:44  | NoComment
                   

ワックスを使って結婚指輪を作る手順を動画で詳しく解説します。写真や文章だけでは説明しずらかった手順やコツなどが動きのある動画で見ることで非常にわかりやすくなっています。

1.ワックスに切り取り線を引く

指輪を作るためのワックスはチューブ状の形をしており、作りたい指輪の幅に応じて切り出します。まず、そのために何処を切れば良いかわかるように切り取り線を引きます。線を引くには罫書コンパスという道具を使います。罫書きコンパスの二股に分かれた先を作りたい指輪幅、例えば2mmに合わせチューブワックスの端に引っ掛けて端から2mmの位置にラインをひいていきます。

ノコで切るときに見やすいようにある程度濃くなるように引いた方が作業がしやすいです。

2.ワックスを切る

目安の線を頼りに専用のノコギリでワックスを切り出します。この時に確実に指輪幅を切り出せるように少し広めに切り取ります。ワックスは柔らかいので歪んで切れてしまう事が多く、広めに切ることで歪んで切れていっても指輪幅を確保できるようにするためです。

ワックスを切るためのコツは力を入れて押さえないようにノコの重さだけでストロークを大きくすることで曲がらずまっすぐに切ることが出来ます。

また、切り始めから下まで一気に切ろうとせず、5mm程度深く切れたらワックスを少し回し、別の場所を切ります。まっすぐ切っているつもりでもいつの間にか歪んで切れてしまう事が多いのでこの方法も確実に指輪幅を確保できるように切るためのコツです。

回して別の場所を切る際に、最初に切った溝からノコの歯が完全に抜けているとノコ歯が横滑りするので最初に切った溝に少し歯が引っ掛かっている個所を新たに切るようにします。

チューブワックスの周りを一周しても切り取れなくても、そのまま溝に沿ってワックスを回して溝を深く切り進むように切ります。

きれいにまっすぐに切り取れると下の写真のようになります。

おおよその人がこのようにまっすぐには切れず断面がガタガタになることが多いです。ですが、切った断面はヤスリで簡単にまっすぐ削ることが出来るので安心してください。

切り出したワックス

3.断面を削って幅を合わせる

切り取った断面を削るヤスリは据え置き型のヤスリを使います。このヤスリを使う事で初心者の方でも簡単に断面をまっすぐ平らに削ることが出来ます。

まっすぐ綺麗に削るコツは同じ場所をもったままで削ろうとせず、ワックスを回して別の位置をつかんで削っていくことが重要です。3~4回程度ヤスリを往復したのちにワックスを回すという作業を繰り返すと自然に力が加わる部分が変わるのでまっすぐに削ることが出来ます。また、あまり力を入れず、優しくなでるようにする方が良いでしょう。最初に引いた目安線ギリギリくらいまで削れれば工房の職人が断面の仕上げを致します。

4.内側を広げて指輪サイズを合わせる

指輪の穴を広げる専用のリングリーマーという道具を使ってサイズを合わせます。リーマーには穴の内側を削るための6枚の歯が付いており、穴に差し込んで回すと穴が削れて広がります。削るために回す方向が決まっているので逆回しにならないようにして希望のサイズまで削ります。

沢山削ろうと奥まで突っ込み無理やり回すとガタガタに削れてしまうので、抵抗が少なくスムーズに回せる位置で回します。

リーマーを回さずワックスの方を回しても削れますが、出来ればリーマーを回して削ったほうが早く綺麗に削れます。

5.外側の余分な厚みを削る

チューブワックスの直径は大きな指のサイズでも作れるように大きめに作られています。内側の穴を広げてサイズを合わせただけだと指輪の厚みが厚すぎるので余分な厚みを削ります。すり板の上でヤスリで外側を削ります。

どこまで削るかの目安線を引いてるので、この線よりも外側を削ります。ほぼこの厚みまで削れば工房の職人が表面を仕上げします。

写真は余分な厚みがある外側を削る前のワックスです。内側から1.6mm~1.7mmの場所に目安線があるのでこの線の外側を削ります。

下の写真は余分な厚みを削り、適正な厚みになったワックスです。

表面のデザインによって、平打ち型や甲丸型に仕上げるとシンプルな結婚指輪原型の完成です。

6.指輪の表面に模様を入れる方法

シンプルな指輪原型をベースに表面にテクスチャーや模様を入れて自分たちだけのオリジナルに仕上げることが出来ます。

溝などを削る場合はマジック等で削る部分の下書きをして削ります。ヤスリは押すと削れるように歯が付いているので押して削っていきます。指輪の端はヤスリが滑って削りにくいので最初は真ん中を削り、端に広げるように削ります。

表面にテクスチャーを入れる場合は様々な道具を使って入れる事が出来ます。

ヤスリで削った削り跡をそのまま磨かずに残すことも出来、ハンドモーターの先にボールヤスリを付けて凸凹を付けることも出来ます。いろいろな道具を使えるので自分好みになるように工夫していろいろな模様を付けてください。

すべての作業の要所で工房の職人が確認、仕上げをしながら結婚指輪の原型を作っていきますので不器用だという方もご安心ください。

また、ワックスは折れたり削りすぎたりしても熱で溶かしてくっつけたり、盛ったりでき、修正ができますのでほとんど失敗がありません。

完成までの全工程をまとめ動画

ここで紹介しているワックスの削り始めから原型の完成までをまとめた動画がありますのでこちらも合わせて参考にしてください。

ワックスで結婚指輪の作り方全行程