結婚指輪の詳しい作り方7

7.結婚指輪の人気加工ランキング

前のページまではお客様に手作りしていただいたワックス原型の製作方法から貴金属に仕上がるまでの行程を詳しくご説明しましたが、 更にダイヤモンドを埋めこんだり彫刻を施すなどの人気のオプション加工をランキング形式でご紹介いたします。

RANKING

1位 ダイヤモンド埋めこみ

当店の人気第1位はダイヤモンドの埋めこみ加工です。各種カラーを取りそろえており、埋めこみ方も様々です。 婚約指輪を購入される方が減り、その変わりに結婚指輪に埋めこみ普段でも使えるデザインとして身につけることが出来ることから人気になっているようです。 ピンクダイヤは生産数が激減しており、当店で取り扱えるのは在庫限りになっています。

各種カラーダイヤ

カラーダイヤ

当店で取り扱っているダイヤモンド

  • 無色 ホワイトダイヤ

  • 青色 ブルーダイヤ

  • 水色 アイスブルーダイヤ

  • ピンク ピンクダイヤ

  • 黄緑 ペリドットカラーダイヤ

  • 黄色 イエローダイヤ

  • 黒色 ブラックダイヤ

ダイヤ1個埋め込み

ダイヤを1個を埋めこんだ石留め

四隅を小さな爪で押さえて表面より埋めこんでいます。 他にダイヤの留め方で、四角く見える留め方のマス留め、光彫刻を加えた後光留め、ダイヤの縁を押さえ込む伏せ込み留めなどがあります。

ダイヤ複数個埋めこみ

ダイヤを複数個留めた石留め

2個以上、複数個ダイヤモンドを留める場合は爪を作るために縁に彫刻を施し自然に彫刻ラインが無くなるように端を細くなるように彫刻します。 爪のようなミルを加えてダイヤモンドが自然になじむようにすると周辺がキラキラしてキレイに見えます。 希望によりマス留めのように四角く囲むように石留めすることも可能です。


2位 手彫りエングレービング

人気第2位は、指輪表面に手彫りで模様やマークなどを彫る加工が人気です。 中でもエッジ部分に連続した丸い粒々を彫刻していくミル打ち加工が可愛らしく女性に人気です。

ミル打ち

ミル打ち

小さな丸い粒々が可愛らしく、素材やデザインによってアンティーク調のデザインに見せることが出来ます。 基本的にエッジのような角の立っている部分に施せますが、平面部分でも彫刻によってエッジを作ればミル打ち可能です。

ハイワイアン彫刻

ハイワイアン彫刻

彫刻の種類、模様も様々ですが、洋彫り模様のハワイアン彫刻が人気です。 ハイビスカスの花と波、御祝いの儀式に使うマイレの葉を模様に取り入れた縁起の良いモチーフで全周がとても輝く美しさが人気です。 本来は幅の広い結婚指輪に施すことが多いですが、昨今は幅の細い2.5mm幅ぐらいから彫刻可能です。

光の彫刻

光の彫刻

シンプルな光が輝いている星の様な形の彫刻が人気です。 表面部分のアクセントとして使用することが多く、ダイヤモンドを埋めこむ変わりにメンズ指輪に施したりもします。

和彫り

和彫り

和彫りという技法を使い日本的な桜や唐草模様を彫刻できますが、中でも雷雲の中を駆け回る昇龍のデザインが人気です。 龍の彫刻を施すことが出来る彫刻家が減り、龍の顔やスタイルが彫刻家のセンスが問われる所でもあり希少な逸品になることから人気になっているようです。


3位 内側の彫刻

表面に入れる彫刻と違い身につけているときには見えないので、結婚指輪をされるカップル様の記念日や秘密の言葉、文字、マークを彫刻するようになります。 当店の内側彫刻はダイヤモンドの刃先で罫描き彫刻としてコンピューターでレイアウトしたモチーフを彫刻するので、手書き文字やオリジナルマークなども彫刻が可能です。

 

0.1mmほどの刃先で彫りますが、あまり細かいデザインだと彫り線と彫り線が重なって潰れたようになって見にくくなるのがデメリットです。 結婚指輪の内側の幅は2mm~3mmと細いので細かい模様の場合は出来るだけ線を省いてデフォルメしたようなデザインが良いでしょう。

合わせるとネコが浮き上がる内側彫刻

重ねると浮かび上がる彫刻

レディスとメンズそれぞれに横から見たネコの模様を彫刻しています。 2つの結婚指輪を重ねるとネコの尻尾がハートの形になる可愛らしい彫刻です。 重ねると浮かび上がる内側彫刻では他に、無限大マーク、イニシャルなどをデザインした物が多いです。

手描きの日本語彫刻

手描きの日本語彫刻

お二人それぞれに手書きで描いたひらがななど日本語文字を彫刻しています。 コンピューターのフォントと違って文字の形も味のあるお二人だけのオリジナル彫刻が出来上がります。

手描きの英数字彫刻

手描きの英数字彫刻

手描きの彫刻を英数字で書いていただき、スキャナでトレースして結婚指輪の内側に彫刻しています。 文字の大きさやバランスが多少崩れても味のある彫刻になります。

オリジナルマーク彫刻うさぎ

オリジナルマーク彫刻うさぎ

オリジナルのマークを内側に彫刻することが出来ます。 絵や画像などを用意していただければスキャナでトレースして結婚指輪の内側に彫刻可能です。 細かすぎる部分は省くなどして見やすいように多少アレンジして彫刻することも可能です。

オリジナルマーク彫刻ミンサー

オリジナルマーク彫刻ミンサー

沖縄の伝統的な模様で「ミンサー」とう柄があり、五つの四角と四つの四角が細長い帯などに長く続いているようなデザインです。 この「ミンサー」にはロマンチックな意味があり「いつの世までも末長く私の元に通ってください」というような意味があり、末永い幸せを願う柄だそうです。

オリジナルマーク彫刻イルカ

オリジナルマーク彫刻イルカ

昔からイルカのモチーフは愛と平和の象徴として扱われ、守り神、幸運へ導く物として愛されています。 結婚指輪に込めた願いとしてイルカは大変縁起の良いモチーフになるので人気の彫刻です。


4位 テクスチャー表面処理

結婚指輪の表面を光沢に磨くだけではなく、あえてマットな仕上がりでレトロ感をだしたり特徴的な印象にするために表面に色んな加工を施すことが出来ます。

ブラストツヤ消し

ブラストツヤ消し

微細な砂の粒子を高速で吹き付けて小さな凸凹を作りつや消しにします。 つや消しの中でも一番きめが細かく、指輪の広範囲に施すとフェミニンな印象になります。

槌目加工

槌目加工

鏡面に磨いた金槌で指輪の表面を叩き、細かい光沢平面を沢山作ります。 その表面はキラキラとミラーボールのように輝く光の反射が美しいテクスチャーです。

シルクサテン仕上げ

シルクサテン仕上げ

洋刀と呼ばれるギザギザの付いた刃で指輪表面を引っかいて細いラインをつける加工です。 ペーパーヤスリで表面を擦って仕上げるヘアライン仕上げに比べて線がシルクのようにキラキラと輝くのが特徴です。

ダイヤポイントつや消し

ダイヤポイントつや消し

ハンドモーターの先にダイヤの粒子がついたポイントで手作業でツヤ消しのように仕上げます。 ブラストツヤ消しよりもきめが粗く、少しキラキラとしたツヤ消し面になるのが特徴です。


5位 カラーコート

金属表面にカラフルなカラーメッキを施す加工です。 プラチナ、ゴールド問わずにカラーメッキすることが出来、カラーは半透明で下地の金属が透けて見えるため金属との一体感があり高級感も出ます。 派手な色目と言うこともあり指輪の内側や、表面の凹んだ箇所に施す事が多いです。

ブルーコート結婚指輪

ブルーコート結婚指輪

カラーコートの中でもブルーが一番人気があります。 サムシングフォーの伝説で「青い物を身につけた人は幸せになれる」と言う言い伝えがあるので幸せの色として古来より愛されてきた色合いです。 爽やかで清楚な印象のカラーなので結婚指輪にはよく似合うカラーです。

グリーンコート結婚指輪

グリーンコート結婚指輪

平等とか豊かさ安定などの意味合いがあるグリーンはとても落ち着いた風合いで、エメラルドのような深い緑色をしています。 半透明の深みのあるグリーンの発色は見ていて癒される色合いです。 ピンクゴールドの場合は反対色になるのでグリーンコートを施すと緑の色目が少しくすむのであまりオススメは出来ない組み合わせになります。

パープルピンクコート結婚指輪

パープルピンクコート結婚指輪

少し紫がかった鮮やかなピンクカラーです。 とても鮮やかな発色ですが、紫色が少し入っているので可愛らしいピンクではなく男性の指輪に施してもよく似合う色合いです。 結婚指輪などには余り見ない色合いなので変わったデザインが好みの人にはお勧めです。

ピンクブラウンコート結婚指輪

ピンクブラウンコート結婚指輪

ピンクゴールドの色合いとよく似ていてプラチナに施すとプラチナとピンクゴールドのコンビネーションの様なイメージになります。 その為、男性女性問わず結婚指輪として飽きの来ない色合いになり、単色の結婚指輪を安価で人目をひくようなデザインにする事ができます。

紫バイオレットコート結婚指輪

紫バイオレットコート結婚指輪

紫の色は昔から貴族など高貴な色として使われて来たので、気品のある結婚指輪に仕上がります。 また、ミステリアスな印象の紫なので何か謎が隠されているのではないかという印象を与える個性的な結婚指輪になります。

以上で手作りで結婚指輪を作る為の準備から指輪の形毎の製作方法を経て完成までをご紹介いたしました。 是非、手作り結婚指輪をご検討されている方の参考にしていただければと思います。

結婚指輪のデザイン別による製作方法-目次